村島佳代の告白「ここだけの話にしてくださいよ?」
「ここだけの話にしてくださいよ?」
「社長はみんなに嫌われてましたよ。」
「特に奥さんは嫌ってましたね。」
「木暮さんはどうなんでしょうかね。」
「ああいうタイプが、社長みたいなのをコロっと好きになるんですよ。」
「奥さんは、社長のことをすぐ『ゴミ』って言ってたのよぉ。」
「そういえば木暮さんは、奥さんの発言にひいてたわねぇ。」
「彼女と木暮さん?仲?どうかしらね。」
「陰でこそこそ話してるのは見たけどね。」
「ああそうそう、会社の近くの公園で、仲良くピーナッツパン食べてるのは見たわよ。」
「……『森下製菓、ピーナッツパン!』だったかしらね?」
「会社の女の子たちでグループチャットやってたわよ。」
「私、ああいうの苦手なんだけど、奥さんがどうしてもって言ってね。」
「彼女だけが、奥さんとやりとりしてたわね。」
「私は見るだけよぉ」
「あら?そういえば、ピーナッツアレルギーのこと教えてくれたの奥さんだったかしらね?」
「たしかそのグループチャットで書いてたわよ。」
「ほら、これよ。これには、珍しく彼女が何も書いてないわね。」
「いつもは、必ず返事する子なのにね。ほらこれ、『事務所のゴミ掃除お願い』こんなのにも、『はい、分かりました。』って書くのよ、あの子。律儀よね。」
「それにしても、この後、あの会社どうなっちゃうのかしらねぇ、あなた知ってる?」
「え、もういいの?まだまだ話せるわよ?」
「いつでも呼んでね。暇なのよぉ〜」




