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懲戒解雇⁉︎岡部純平

「懲戒解雇⁉︎」


わたしは素っ頓狂な声をあげてしまった。


「そうは言ってない。あくまでも自主退職しないかという話だ。」


刑事部長が全く笑ってない顔で私に告げた。


「でも、退職しなかったら……」


「まあ、懲戒解雇だな。」


「何でなのでしょうか。問題ないっておっしゃってましたよね。」


「仕方ないだろ、無罪が出ちまったんだ。誰かが責任とれって話だ。俺に責任とって辞めろってか?」


「できれば、はい。」


「ふざけんな。まじで懲戒請求するぞ?」


「ふざけてはいないんですけど。」


「何の為に録画したと思ってんだ。」


「でも、録画見て問題ないって……」


「今回はな?今までの全部出したら、下手すりゃ訴訟だぞ?」


「そんな……」


「とにかく、今週中には辞表だせ。以上。下がれ。」


私は刑事部長室を出て途方に暮れた。


真面目にやってきただけなのに……


自販機で缶コーヒーを買ってちびちびと飲む。


13階から見る夕日がきれいだった。


缶コーヒーの味も違う気がする。


「はぁぁ……」


私は深いため息を吐いた。


長年やってきたから分かる。


もう辞めるしかない。


家のローンもまだ残っている。


このぶんだと天下りも期待できないだろう。


私は、途方に暮れるしかなかった。


その時、私のスマートフォンが着信した。


知らない番号だ。


私は出てみることにした。


「もしもし?」

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