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タイの物語  作者: Shadow
第I部:第II部:過去の根源と真実
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第三十話 ― 知ること

皆さん、どうぞお楽しみください。

女が怒りで声を荒げた。

「よくもその言葉を私の前で——本当に挑発が好きだな」

「なぜ言えたか、知りたいか」

「……面白い。言ってみろ」

俺は静かに言った。

「女と娼婦には違いがある。娼婦は娼婦と呼ばれたら怒る。女は笑う。——もう分かったか」

———

女の顔が歪んだ。

「こいつは死にたいらしい。その口は——死ぬ覚悟があると言っているのか」

「こいつは俺を殺したいらしい。だがボスは俺を生かしておきたいはずだ。違うか」

一人が前に出た。

「俺を”0”と呼べ。彼女のことは気にするな——傷一つつけさせない」

「ありがとう、“0”。だが変な名前だ。俺は”タ”と呼ぶ。俺の名前に近い——光栄に思え」

「……命名感謝する。本部へ来るか。それともここに置いていくか」

「不毛だ。拉致は好きじゃない。だが行く。ただし二つある」

「何だ」

「一つ——拘束を解け。二つ——電話をかけさせろ。仕事先に連絡がいる」

「受け入れよう」

「条件じゃない。義務だ」

女が声を荒げた。

「なんて図々しい。感謝しろ」

「同じことは言わない。義務だ。受け入れようと拒もうと——俺はやる」

———

女が歩み寄った。

足音が倉庫中に響いた。一歩。また一歩。

「最後に言う——もう一度あの言葉を言ったら、黙らせる」

俺はゆっくりと、

一文字ずつ、

噛み砕くように言った。

「め——し——ら——ず」*

———

女が飛びかかった。

手が振り上がった。

俺は屈んだ。

躱した。

踏み込んだ。

頭を——腹に叩き込んだ。

女が膝をついた。

———

顔を上げた。

目に、恐怖があった。

俺は見下ろして言った。

「見たか。分かったか——俺たちの差が。知りもしない相手に強がるな。この情報、一生覚えておけ」

———

背後から拍手が聞こえた。

振り返ろうとした瞬間——“0”が頭を掴んだ。

「振り返るな。集中しろ、俺たちに。振り返ったら——頭がなくなる」

俺は笑った。

「後ろにいるのはボスか。なぜ前に出てこない」

奇妙な声が背後から届いた。

「気にするな、“0”。見せてやれ」

振り返った。

———

子供だった。

服はボロボロだった。

体中、傷だらけだった。

両手にノートパソコンを抱え、声は機械が代わりに喋っていた。

怒りが、腹の底から沸いた。

———

椅子を叩き割りたかった。

“0”が素早く動き、俺を床に押さえつけた。

子供が言った。

「俺がボスだ。お前を見られれば——それで十分だ」

「……俺を見られるのはお前の光栄だ。だが何が怖い。俺は縛られている」

「安心しろ。傷つけはしない。ただ——お前は分かっているはずだ。自分から捕まりに来た。この組織を暴くために。違うか」

「馬鹿げている。お前たちは俺に何もできないと思っているのか——組織か、殺し屋のサーカスか」

「気にするな。俺たちがお前を笑わせるのは——人質の”ニノ”のためだ」

———

怒りが体を貫いた。

立ち上がった。

“0”を持ち上げた。

“0”の目が、一瞬止まった。

振り払った瞬間——鉄の鎖が頭を打った。また縛られた。

———

「挑発しているのはどっちだ。——何が望みだ」

「お前を殺すことだ」

「今すぐ殺せばいい」

子供は少し間を置いた。

「お前は敵だ……いや——敵じゃない。“化け物”だ」

———

背後で叫び声がした。

誰かは分からなかった。

「誰だ。お前たちの仲間か」

「違う——俺たちの話を盗み聞きしていたやつだ。誰かは分かるだろう」

体が動こうとした。

ボスが静かに言った。

「“ニノ”じゃない。眼鏡の女だ」

胸が、少し楽になった。

……なぜ楽になった。

ニノが大事だからか。

それとも——ただ、憎んでいないだけか。

「“ニノ”にも、その友人にも——手を出したら後悔する」

沈黙が落ちた。

全員が、ボスと共に消えた。

———

静寂だけが残った。

右へ。左へ。

ゆっくりと手首を動かした。

鎖が少しずつ、緩んだ。

右手を引き抜いた。

左手は——関節を外して、抜いた。

鎖を解いた。

関節を戻した。

———

外に出た。

壁に、刺さっていた。

串刺しにされた死体が、十字に磔にされていた。

その下に、文字があった。

「協力してくれれば——お前を自由にする」

みなさん、こんにちは!


本当に皆さんに会えなくて寂しかったです。


「フライデー」への応援、本当にありがとうございました。


その気持ちを忘れずに、もっと良い物語に仕上げていきます。


ぜひ各章にコメントを残してくださいね。そして、お友達やご家族にもこの物語を読んでもらえるよう、ぜひ教えてください。


ありがとうございました!

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