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未確認来訪者  作者: 1N0R1
第四章
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天獄

……目が覚めた。

ここは?

先程までの記憶がぼんやりとしている。

あぁそうだった。

確か私は、あの時、あの人を庇って、

あの後、確か、心臓を、

徐々に記憶が蘇る。

……外に出よう。

嫌な予感がした。

怪物の鋭い骨を拾う。

……やけに静かだ

怪物の体内を辿り、外へ向かう。

奥から光が見える。

久々の外の光

思わず目を瞑ってしまうほど眩しくて、目が慣れた頃にそこにあったのは



地獄絵図だった



「ガルド!」

その地獄絵図の中、たった今、ガルドが崩れ落ちた。

残ったのは羽を生やした少女と私だけ。

「まだ居たんだ」

お互い、同じ言葉を呟く。

そうして

戦いの火蓋は切られた。

怪物の骨を握る手に力を込め距離を詰める

羽を動かす少女

だがその身体が空を舞うことを足枷が許さなかった

……ガルド

遠のいた意識の中でも彼の腕だけは足枷として働いた

少女の顔に余裕の感情はとっくに消えていた

そこにあるのは子供のように泣いて謝る醜い顔だった

……だから感情のある能力者は嫌いなんだ

怪物の刃を少女の首元に突き立てた



***



「……ク!ア……!………!」

遠のく意識の中で誰かが呼ぶ声だけ聞こえる。

「ミラ……さん?」

きっと声にはならなかっただろう

もう目を開いて確認する余力すらない

でも一つだけ確信できた

あの一筋の光が

暴れた一本の糸くずが、崩れたビルのガラス片が、

その光が

死を宣告した光が

今全て消えたと

あぁ、帰れるんだ。

ゆっくりと眠りについた。

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