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未確認来訪者  作者: 1N0R1
第四章
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閉幕

「!………」

攻撃が能力者の頬を掠める。

……外したか

だが、確実に相手に焦りは見え始めた。

味方は…残り5人……

まだ、いける。

再び攻撃を放つ。

今度は大きく体勢が崩れる。

「押し切れ!」

大きな隙ができた。

ここで畳み掛ければ、

捉えた!

確実に攻撃は届く。

………普通の人間なら

刹那、蝶の羽が羽ばたいた。

……クソ、また直前で、

「……やるぞ」

ゼノンの声が聞こえた。

………いや、そうだった。こういう時こそ、

落ち着け。

やれる。確実に。

後は糸を通し切るだけだ。

「隙を逃すな!」

能力者の顔から余裕が消えた。

効いている。

狭い勝ち筋が見えた。

攻撃を、続ける。

10年以上の戦闘警戒が次の回避場所を語る。

絶対に逃がさない。

徐々に回避後の隙が大きくなっていく。

やる。今ここで仕留める。

残り3人。

誰から見ても絶望的状況だった。

だが、一番のベテランだけは、

ガルドだけは、

毒が周っても、傷が痛んでも、

勝ち筋という希望に溢れていた。

その細い勝ち筋を追い、その一撃を当てることだけを考えた。

最後の一撃で仕留める。

その時、能力者の体勢が大きく崩れた。

……!

いける。

攻撃を瞬時に伸ばし、その攻撃はやっと

能力者に届いた。

細い勝ち筋が切れた。

確実に攻撃は当てた。

なのにもう、既にこの身体は傷一つ付けられないほど弱っていた。

まるで糸の切れた操り人形のように膝から崩れ落ちた。

目の前には能力者がいる。

ボヤける視界がそれだけを捉える。

左肩にだけ羽を生やした少女。

最後に視界に捉えたのは少女の右肩の小さい羽だった。

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