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未確認来訪者  作者: 1N0R1
第四章
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毒蛾

こいつ、さっきより明らかに……

「ゼノンさん。この能力者明らかに成長しています。」

最初に見た時より羽が一回り大きい。

「そうか。ならあまり時間は掛けられないな。」

先程から能力者は間合いの外側で攻撃を避け続けている。

アリスなら間合いを詰めれたかもしれない。

アルタなら攻撃を当てれたかもしれない。

もう誰も有効打は無い。

……いや、おかしい。

そもそも何故攻撃が掠りもしない?

そして、何故この距離感で攻撃してこない?

伸ばす腕がまた宙を掻き、痺れる。

…痺れる?

先程、ゼノンに放った「傷だらけ」という言葉。

嫌な予感が脳裏をよぎる。

毒

そうで無いと信じたい。

だが、疲弊だけでは説明のつかない身体の重さがそうであると裏付けた。

…きっと、ゼノンさんももう気づいて、

恐らく、この場にいる全員がもう既に、

「…やるぞ」

ゼノンさんがそう呟く。

「俺らは既に背水の陣だ。ここでやらなきゃ終わりだ。」

ガルドさんがゼノンさんの言葉にそう返す。

きっと彼らも毒になんてとっくに気づいている。

他の部隊の到着はもう間に合わないだろう。

でも、僕らは負けられない。

負けちゃいけない。

ARCとして、ここで絶対に食い止める。

能力者が宙へと浮き始めた。

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