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蝶々
振り返ると、怪物の背にぽつんと蝶の羽の様なものがゆっくりと美しく怪物の背を破りながら息をしている。
ゆっくりとゆっくりと羽は殻を破り、遂にその姿を露わにした。
羽を生やした小さな少女
羽を動かしながらゆっくりと怪物から降り、その無垢な足を廃墟の地に付ける。
「……まだ、準備できて無かったんだけどな。」
静かな廃墟に彼女の独り言だけが静かに響く。
「全員構えろ!」
まだ不慣れのように羽を動かしながら、少女はこちらに向かう。
「でもまあ……傷だらけだし……」
そんな言葉が耳元で響く。
全身の痛みを抑えながらも攻撃をする。
だが、その攻撃は虚しくも少女に刺さることは無かった。
既に殆どの隊員が動けていない。
だから、
なんとしてでもここで倒しきらなければ、
焦れば焦るほど攻撃は避けられる。
落ち着け、敵からの攻撃は無い。
だったら当てることだけ考えろ。
相手の動きに順応して、
攻撃を合わせる。
「……チッ…」
ダメだ。攻撃が当たらない。
思うように身体が動かない。
だが、既にもう1人来ていた。
「……キョウ…」
全身傷だらけだった。
それでも、2人ならいける。
……羽音が風を呼んだ。




