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未確認来訪者  作者: 1N0R1
第四章
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静寂

突然、怪物の動きが止まった。

宙をなぞった触手が墜落する。

轟音と砂埃が舞う中、長い静寂が訪れる。

か弱い風が耳元を撫でる。

荒廃した都心に立たされる。

緊張の糸が張り詰め、音を立てることすら許さない。

戦友の上がった息が聞こえる。

少し緊張の糸がほぐれる。

「…ガルド」

怪物に目を向けたまま、後ろに立つガルドに話しかける。

「……分からねぇ」

余裕のないような声で絞り出したかのように呟く。

一歩、歩を進める。

足音だけが廃墟に響く。

また一歩踏み出す。

……反応は無い。

「……終わった…のか?」

その声に応える音は無い。

「やっと……終わった……」

1人の隊員が安堵したように緊張の糸を解く。

少しずつ隊員の声が増える。

そうか……終わったのか

後ろに振り返る。

「ガルド。被害の状況を確認してくれ。」

「分かった。」

そう言うとガルドは足速に状況を確認しに行った。

……遠くに倒れ込んだチームメイトを見つける。

「ゴウ。動けるか?」

「リー……ダー……まだ………動け……」

身体を無理矢理動かすようにし、応答する。

「無理はするな。よく生き残ってくれた。」

見渡せば倒れ込んだ隊員たちが何人もいる。

「動ける奴は全員を安全な所に移してくれ。」

大声で呼びかける。

「生存確認をしてくる。お前はここで休んでいろ。」

反応を確認するより先に他の隊員の所へ向かった。

「アルタ。大丈夫か?」

「ゼノン……さん……」

か弱く声を紡ぐ。

「ゼノンさん………まだ……」

「無理はするな。」

「まだ………終わって……な…」

瞬間、怪物の方から羽ばたく音がした。

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