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未確認来訪者  作者: 1N0R1
第四章
48/50

胎動

ハルトの攻撃にアリスさんとガルドさんが続く。

『もう1人の能力者にも警戒して。』

視界の端で触手のような物が揺れる。

それでもハルトは攻撃を止める気配はない。

『ハルト!すぐ逃げて!』

逃げる気配も変わる気配もない。

触手が大きな口を開けてこちらにくる。

触手に捕まるその寸前

ハルトは攻撃を辞めないまま触手を蹴り落とした。

「舐めんな。あれくらい片手間で対処できる。」

だが、今度はそうは行かない。

無数の触手が生える。

『ハルト!もう逃げて!』

悲痛な叫びも聞こえないかの様に攻撃を続ける。

全ての触手が一気にこちらに飛びつく。

その刹那、一掃された触手が鈍い音と共に落ちていく。

その触手の先には…

「アルタ。そのままそいつ押さえてて。」

「こっちは俺達が片付ける。」

アリスとガルドが背中合わせで立っていた。

ハルトは無言で攻撃を続ける。

斬撃を出す隙は作らせない。

一瞬の素振りすら許さない連撃で封殺する。

能力者の重心を崩す。

今だ。

渾身の一撃を鳩尾に入れ込む。

この一撃じゃ倒しきれない……

だが、

「アルタ。後は俺に任せてください。」

セツの渾身の一撃が炸裂しようとしている。

触手も斬撃も、もう誰も彼を止めない。

セツが距離を詰め始める。

ハルトは未だ能力者を食い止める。

後ろから鳴る足音が大きさを増す。

能力者と目が合う。

足音が止み、頭の後ろで布が擦れる音が聞こえてくる。

「アルタ、今だ。』

セツと、能力者と距離を取る。

直後、轟音と共に砂埃が舞う。

斬撃は飛んでこない。

晴れかけた砂埃の真ん中で、

セツが、セツだけが立っていた。

「……!セツ!危ない!」

呼びかけに応じてセツが動いた直後に大きな口が開き、

能力者をその口の中に引き摺り込む。

すぐ下の地面で、能力者を噛み砕く音が聞こえてくる。

「……みんな気をつけろ!」

聞き慣れないガルドの声が響くと、大きな口が伸び始め、全員を飲み込む勢いでこちらに向かってきた。

喰われる、

そう覚悟した直後、目の前で大きな口は止まり、崩れ落ちた。

「みんな無事だったか?」

大きな口と怪物を繋いでいたであろう所からリーダーが呼びかける。

「うん、全員無事。」

キョウの呼びかけにアリスが反応する。

「分かった。では、……繭の討伐に行くぞ。」

その呼びかけと共に皆が遠くに見える大きな繭に目を向ける。

「向こうって、こっちの方は大丈夫なんですか?」

「あぁ、こっちは既にチームAとチームSが対応している。それに、」

キョウがガルドの方に目を向ける。

「おう。こっちには俺達チームBがいる。だから任せておけ。」

「…分かりました。くれぐれも無茶はしないでください。」

再び繭の方へ向く。

「……いくぞ」

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