共闘
怪物の上に乗り急所を目指す。
床から能力者の鼓動が、血液の流れが直に伝わる。
「2人とも気を引き締めて向かうぞ。」
決して振り返らない。
「はい。」
その言葉だけ聞ければ十分だ。
前だけ見て心臓に向かう。
怪物の身体は変わり続ける。
常に不安定な足場の元、立ち止まらずに走り続ける。
怪物の口が足元で大きく開く。
全てを飲み込む勢いだ。
身体中に触手のようなものまで生え始めた。
触手は辺りのものを拾い上げ、口の中に運ぶ。
触手を叩き落としながら、心臓を探す。
「ガルド!後ろ!」
振り向くとそこには、口を開いた化け物が、
その瞬間、化け物が一瞬にして切り落とされる。
「ガルド、警戒は怠るな。」
「悪いなゼノン、行くぞ。」
出現する化け物を次々と薙ぎ倒す。
「シオン!ノエル!心臓は任せた!」
「チームA一同も心臓を探してくれ。」
怪物の膨張も抑え込めている。
いける、
勝てる!
化け物を薙ぎ払う度に希望が見え始める。
「ガルド。床だ!床を破壊したら怪物を分断できる!」
床に目を向ける。
これなら、
一気に拳を振り下ろす。
怪物の口が悲鳴を上げる。
目論見通り、片方は完全に機能を停止した。
「私たちも心臓を探すぞ。」
天にまで伸びる怪物を見上げる。
「おう」
化け物の群れを払いながら、怪物の身体を破壊しながら、天高くまで駆け上がる。
一瞬たりとも気は抜けない。
またしても化け物の群れがこちらに向かってくる。
このくらいなら、
刹那、飛来する斬撃と共に化け物が切り伏せられる。
斬撃の先を見ると、見慣れない顔をした人間がいた。
またしても数多な斬撃がこちらを目掛けて飛来する。
「味方ではなさそうだな、」
斬撃は轟音を立てながら全てを破壊する勢いで飛来する。
流石にマズイな、
繭は更に膨張し、怪物は口を開く。
そして、目の前からは斬撃が飛来する。
行くしかない。
「ゼノン!怪物の心臓は任せた!」
ここは俺が食い止める。
いや、
確実にここで倒しきる。
斬撃に逆らうように距離を詰める。
アイツらの方には行かせない。
斬撃を見切りながら相手の懐に入り込む。
そして、その一撃を叩き込む!




