正常
ダイニングに行くと既に全員が揃っていた。
「おはようございます。」
「おはようアーク。よく寝れた?」
「はい。お陰様で。」
まるで数日間寝ていたかのように眠気が消えていた。
…実際に数日間も寝たことはないけれど。
「ご飯もできたので運んじゃってください。」
キッチンに置いてある料理をテーブルに運ぶ。
そこからはいつも通りの食卓だった。
***
夕飯の後はアークはお風呂に入って、シオンとガルドは各自の部屋に戻った。
「なんかノエルと夜番するの久々かも。」
「そうだね。最近はずっとシオンとだったから。」
「シオンと一緒の時って何してた?」
「大体映画見てた。なんなら今日一緒に見る?」
「……いいけどホラーはやめておこ?ね?」
「え?ミラって結構怖いの苦手なの?」
驚いた声でそう言ってくる。
「いや〜、この前シオンから聞いちゃってさ〜」
その言葉を聞いた途端、ノエルの表情が変わる。
「……ホラーはやめておこうか。だからそのことは内密に、ね?」
「まぁいいけど、」
多分シオンが言うかもってことは黙っておこう。
その方が面白そうだし。
「えっ?じゃあ何見る?てかそれ以外何見てる?」
「う〜ん、恋愛系?とかかな……何その顔?」
マズイ、表情に出ていた。
「ナンデモナイヨ」
「なんでカタコト?」
やっぱノエルって面白い。
「ていうか、ミラは夜番の時何しているの?」
「えっ?……事務作業。」
「あ〜、相手がガルドだからね。」
「まぁ、雑談しながらって感じかな。よくお酒勧められる。」
「明日注意しておかないと。一応聞くけど飲んでないよね?」
一口飲んだことあるなんて言えない。
「……飲んでないよ。」
「なんか一瞬間が無かった?」
「ソンナコトナイ」
「さっきからなんでカタコト?」
…なんか別の話題ないかな。
「上がりました。」
「あっ!アーク!昨日の夜番どうだった?」
危ないなんとか話題を逸らせた。
「昨日ですか?楽しかったですよ。」
「なんの話してたとかあります?」
ノエルも食いついた。
「……ミラさんが昼夜逆転する話とかですね。」
「あんま本人いない所で食い下げないでくれる?」
私が寝た後になんて会話してるんだ。
「研究の話とかはしなかったのですか?」
「はい。まぁ機密事項とかも多いですし。」
「へぇ、例えばどんなのがある?」
「ミラ、機密事項って知ってる?」
隣からすごくバカにされた。
「……兄さんが予言者がどうこう言ってました。」
予言者、
「アーク、その兄さんって、」




