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未確認来訪者  作者: 1N0R1
第三章
29/50

接触

余裕を持って11:30にカフェに着くように研究室を出たのだが、既にアルタさんは席に着いていた。

誰かと話している様子だが、周りには誰もいない。

「あっ!アークさん早かったですね。」

「こんにちはアルタさん。」

一応周囲を確認しながら席に着く。

席にはアルタさんの分のコーヒーと僕の分のコーヒーが置いてあった。

「ナイさんとはどう言った関係なんですか?」

「昔からの研究仲間です。」

嘘を吐く訳にもいかない。

いつも通りにして話をする。

「じゃあナイさんとはかなり長い付き合いなんですか?」

「はい、かれこれ出会ってから11年程は経ちました。」

矢鱈と兄さんのことばかり聞いてくる。

「あの、アルタさんはあの人とはどう言った関係なんですか?」

「ただのチームメイトです。と言ってもあの人とは殆ど話したことはないですけどね。」

なんとなく理解した。

確かに兄さんは殆ど研究部隊の方にいただろうからチームメイトと殆ど顔を合わせていないのも不自然ではない。

コーヒーを一口啜る。

「もうすぐで危険度4の事件が発生するという予測はナイさんから聞きました?」

「えぇ、というより僕からあの人に伝えました。」

「そうでしたか、なら話は早いです。」

そういうとアルタさんは立ち上がった。

「僕と手合わせお願いします。」

カップの中のコーヒーが揺れた。



***



『なぁ?本当にやるのか?』

頭の中からハルトが話しかけてくる。

今はこの問いに答えられない。

「いいですよ。それじゃあ闘技場に行きますか。」

「ありがとうございます。あっ、その前にお手洗い行ってきますね。」

そう言って個室に向かう。

「大丈夫だよ。殺し合いをする訳じゃないから。それにまだ暴れたりないでしょ?」

『俺が相手するのか?』

「加減はしてよ?相手は同期なんだから。」

『あぁ分かってる。死なない程度には加減してやる。」

『頼もしいね。じゃあ頑張ってねハルト。』

「あぁ、期待していろ。」

少しそんな会話をして個室を出る。

ごめんねアークさん。

「それじゃあ。アルタさん行きましょうか。」

『えぇ、行きましょうか。』

「……えぇ、行きましょうか。」

そういう訳で僕たちは闘技場に向かった。



***



アルタさんと一緒に闘技場に来たのだが、案の定先客がいた。

ゼノンさんとガルドさんは既に激しい攻防を繰り広げていた。

あの時は目で追うのが精一杯だったが今ならしっかりと攻撃も見定められる。

「すげぇ、」

アルタさんが声を漏らす。

「せっかくですし見ていきましょうか。」

「…そうですね。」

店を出てから少しアルタさんの反応が悪い気がする。

だがその違和感を言及する暇もないほどあの2人の動きはすごかった。

ゼノンさんの隙を狙う殺し屋のような戦い方に対してガルドさんも何者も許さない狼のような戦い方で応戦する。

ゼノンさんの攻撃が的確に急所を狙う。

それをガルドさんは怯まず冷静に捌き切る。

綱渡りのようにお互いに負けと隣合わせの状況で戦っている筈なのに何故かどちらにも絶対に負けないという安心感があった。

そして遂にゼノンさんの手がガルドさんの首筋を寸での所で止まった。

「……俺の負けか。しゃあない昼は奢りだ。」

「後丁度200回連続で勝てれば勝率上回りますね。」

「そう易々と負ける訳にはいかねぇよ。」

「そうですか、じゃあ今日の昼はあのお店行きましょう。」

「毎度毎度よくそんなに色んな高い店知ってるよな。」

そんな雑談をしながら2人は施設を後にした。

「ではアルタさん、僕たちもやりましょうか。」

僕らはお互いに闘技場の地面に足をつけた。

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