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未確認来訪者  作者: 1N0R1
第三章
28/50

朝日

自室のベッドで目を覚ます。

時計を見ると8:30だった。

いつも通り他のチームメイトの気配はない。

ハルトもまだ起きていない。

「ハルト、起きて。」

『ん、おはよう、今何時位?』

「丁度8:30だね。」

いつも通り朝食のコンビニ弁当を用意する。

『そろそろ自炊した方がいいんじゃねぇの?金銭的にも健康的にも。』

「はい、ごもっともです。」

いつも通りの雑談をしながら弁当を食べる。

『で?今日はアークってヤツと接触するんだったっけ?』

「うん、ナイさんのことをよく知っているみたいだったし。それに一応同期だし顔も合わせておきたいなって。」

『まぁいいけどアポとか取らなくてもいいのか?アークってヤツも暇じゃないだろ。』

「実は昨日の夜にナイさんに頼んでアポ取ってもらったんだよね。だから大丈夫。」

『……ならいいけど、今から行くのか?』

「うん、準備したらそのまま行くよ。」

弁当の容器をゴミ箱に捨てる。

「ハルト、どの服で行ったらいいと思う?」

『は?……選ぶから一度変われ。』

「分かったよ。」

身体の主導権をハルトに渡した。

先程まで動かしていた口も動かない。

でもハルトに話しかけることはできる。

「これとかどうだ?」

『いいじゃん。ありがとう、ハルト』

「じゃあ選んだから変わるぞ。」

『……いや、まだこのままでいいよ。久々に身体動かしたいでしょ?』

「いいのか?」

『うん、ただもし誰か来たら変わってね?』

「あぁ、元々そのつもりだ。」

久々にこっち側になって思い出したけど確かに窮屈な感じだ。

身体は思ったようには動かないし、受け取った感覚に対して不自然な動きもする。

何よりも退屈だ。

だからハルトにも偶にはそっち側でいて欲しかった。

『アークさんと待ち合わせている時間は12:00だからそれまでは自由にしててね。』

「……Lエリアには行けるか?」

『時間的に厳しいね。じゃあ明日はそっちに行く?』

「……来週でいい。」

『……そうだね。プレゼントも買って行こうか。』

「じゃあ散歩がてら近くの店を一通り見て周るか、時間はあるし。」

『そうだね。それじゃあ準備もできているだろうし行こうか。』

「あぁ、行ってきます。」

『行ってきます。』

そうして僕たちは部屋を出た。



***



「アルタさんが僕に会いたいって言ってた?」

「あぁ、昨夜そう言われた。12:00にカフェにきて欲しいと言ってた。」

いきなりそんなことを言われた。

「いいけどその代わり兄さん達にその分の研究は任せてもいい?」

白衣に袖を通す。

「いいだろう。向こうに行っている間はこっちの心配はするな。」

「じゃあ午前中に色々と研究進めておくよ。後ついでに兄さんに頼みたいことがあるんだけどいい?」

お互いに研究の準備をしながら受け答えをする。

「珍しいな。君から頼み事なんて。」

「この理論計測をして欲しい。」

「…また随分と懐かしい物を持ってきたね。」

「頼んでもいい?」

「いいけど期待はしないでくれ、理論計測は君の方が得意だっただろう?」

兄さんはいつもと少し違う様子の返事をした。

「ありがとう。一応言っておくけどアレの事も忘れずに計測しておいてね。」

「2週間程はかかるぞ?」

「僕もやるから3日で終わらせるよ。」

「やっぱり君は頼もしいな。」

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