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剣も魔法も全く使えない姫なので、物理〈拳〉で乗りきるしかありません!【プリンセス無双】さあ、優雅〈エレガント〉に参りますわよ!!  作者: 魔神
神の名を冠する獣編

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306/312

第306話 「非常に不味〈まず〉い事態ですわ」

そしてフォーゲル王子殺害の真相は、こうである。


呪いのクリスタルで操られたフォーゲル王子は、自分の意思とは関係無く(いにしえ)の怪物牛鬼(ミノタウルス)を呼び出し。

呪いの力でツインデール公国の人達を恐ろしい怪物の姿へと変貌させ、そして(みずか)らの胸を短剣で貫いたのである。


それが今回の事件の真実であり、全て呪いのクリスタルが原因であった。


──しかし姫様、あまりしっくり来ない真相に観客(オーディエンス)の方々は納得して頂けるのでしょうか?


「あら?それなら何も、問題ありませんわ。」

──それは、何故でしょうか?姫様。


(わたくし)読者(ファン)の皆様は大変優雅(エレガント)な、お嬢様達ばかりでいらっしゃいますわ。」

──ほな、大丈夫かー。



「後は"黒色"のクリスタルを壊せば、全て解決するのですわね。」

「大体はね……。とりあえず、"黒色"のクリスタルを壊しましょうか。フォーゲル王子、その"黒色"のクリスタルを私達に……。」


「ああ、分かったよ。」

素直に"黒色"のクリスタルを渡す、フォーゲル王子。


「…………。」

「…………。」


「どうしたの?フォーゲル王子、早くクリスタルを……。」

しかし何故かフォーゲル王子の手は、そこで止まったままであった。


「……渡サナイ。」

「……えっ?」


「ソウハサセナイ!コノ王子モ貴様ラモ、皆殺シダ!」


──!?

突如フォーゲル王子の顔が、恐ろしい表情へと豹変する。

そして呪いのクリスタルは禍々(まがまが)しい輝きを放ち、ツインデール公国の人達を恐ろしい怪物の姿へと変貌させた。


──キラキラキラ。

それと同時に四神の巫女の周りに(まばゆ)い光が集い、聖なる力が呪いの力を打ち破る。……その(まばゆ)い輝きは、巫女達の近くに居る()()()()()()()()()()()の怪物化を防いでいた。


不味(まず)いですわ!ナコッタお姉様、すぐにミルフィーに"守護の力"を!」


「ええ、分かったわ!」

神々の力"守護の力"を発動させ、淡い緑色の光が二人の体を包み込む。……これでミルフィーとナコッタの二人は大丈夫だろう。


()レ、牛鬼(ミノタウルス)達ヨ!」

──ザシュ!

そう言って自らの意思とは関係無く、胸を短剣で貫き絶命するフォーゲル王子。


「ブモォォオオ!!」

そしてバラン将軍とクリストフ将軍の二人は恐ろしい怪物の姿へと変貌し、二人は恐ろしい怪物牛鬼王(ミノタウルスキング)となってラミスとリンの二人に襲いかかって行く。


「逃げるわよ、ラミス!」

「了解ですわ、お姉様!」


──ぴょーん。

ロクサーヌ達メイドを両脇に抱え、城外へと脱出するラミス&リンシスターズ。


「ふぅ……。間一髪でしたわ。」

「でも、状況は最悪だわ……。」


城外に脱出したものの、状況はかなり悪い物があった。

そして城の中から、わらわらと大量に湧き出る牛鬼(ミノタウルス)達。


「ブモォォオオ!!」

そして二体の"王の名を持つ獣"、赤牛鬼王〈レッドミノタウルスキング〉と青牛鬼王〈ブルーミノタウルスキング〉。


「……これは流石に、不味(まず)い状況ですわね。」

謎は解明したものの……。劣勢の状況に追い込まれ、ひやりと一筋(ひとすじ)の汗を流すラミスとリンであった。

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― 新着の感想 ―
事件の全容が少しずつ見えてきましたね。Σ(・□・;) とりあえずフォーゲル王子とラミス姫がどうにかなることはなさそうで、安心してしまう私です(ᵔᴥᵔ) 最終的には拳で解決したくなっているラミス姫に笑わ…
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