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剣も魔法も全く使えない姫なので、物理〈拳〉で乗りきるしかありません!【プリンセス無双】さあ、優雅〈エレガント〉に参りますわよ!!  作者: 魔神
神の名を冠する獣編

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303/312

第303話 「ですわよねぇ……、仕方ありませんわ」

そしてやってくるヘルニア帝国二万の軍と、ヘルニア帝国第七王子フォーゲル。

今回はアベル王子だけでなく双子の弟カインも招き、ラミス姫は未来で知り得た全ての事を話し出した。


「す、凄い……。君は本当に、未来が見えているのかい?」

「…………。」

「…………。」


二万の兵の中にカインが居た事を知り、驚くフォーゲル王子とアベル王子。更に今から自分が話そうと予定していた事を全て説明されてしまっては、流石に未来が見えている事を信じない訳にはいかなかった。


「……と言う訳なのだけど。フォーゲル王子の事を、神々の力"鑑定の力"で調べさせて貰っても良いかしら?」

「ああ、勿論構わない。」


──パアッ!

ナコッタ姫の手が光輝き、フォーゲル王子の様々な情報がナコッタ姫の頭の中に流れ込んでくる。


「…………。」

……しかし、ラミス姫には分かっていた。フォーゲル王子が犯人である事は、有り得ない事なのだと。


そうフォーゲル王子は短剣で刺され、犯人に殺害されていたのだから……。その事を自分の目で確認したラミス姫は、フォーゲル王子が犯人では無い事を一番良く知っていたのである。


「……分かったわ、ラミス。犯人はフォーゲル王子よ。」


「ですわよねぇ……。」

"鑑定の力"の結果を知り(ほほ)に手を添えながら、がっくりと肩を落とすラミス姫様。犯人に殺害されていた筈のフォーゲル王子が、犯人である筈が無かったのである。


「…………。」

「…………。」

……うん?


──!?

「……あら?」

「えっ!?」


(わたくし)の聞き間違いかしら、お姉様?今、何と(おっしゃ)いましたのです?」

「フォーゲル王子が犯人と言ったのよ、ラミス。」


──!?

「いやいや、お姉様。そんな筈は……。」

フォーゲル王子が犯人だった?フォーゲル王子が犯人である事が、果たして本当にあるのだろうか?


フォーゲル王子は間違いなく、ラミス姫の目の前で殺害されていたのである。……しかし、神々の力が間違っているとも思えない。


「ちょっと待ってくれ!僕は決して犯人なんかじゃ無い!信じてくれ、これは何かの間違いなんだ!……そうだっ、もう一度神々の力できちんと調べてくれ!」


「……分かったわ。」

もう一度神々力"鑑定の力"をで王子を調べる姉ナコッタだが、残念ながら鑑定の結果が変わる事は無かった。


「……残念なのだけど、鑑定の結果は変わらないわ。」

「そんなバカなっ!?そうだっ、きっと神々の力が間違っているんだ!そうに違い無い!僕は本当に犯人なんかじゃ無いんだ!……し、信じてくれ。」


目に涙を浮かべ、必死に弁解するフォーゲル王子。


「一体どういう事なのですか?ナコッタお姉様。」

ラミス姫にも、姉の言っている事が全く理解出来なかった。……本当にフォーゲル王子が犯人である可能性が、あると言うのだろうか?


「証拠を見せた方が、早いわね。」

そう言って姉ナコッタは、静かにフォーゲル王子の元へ近付いて行った。

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