第299話 「今度こそ、間違いなく犯人ですわ」
「さあ、白状なさいですわー!!」
──ギチギチギチ。
「ぐへぇ。た、助けて……。」
兄と同様に等しくプリンセス関節技の餌食となる、双子の弟カイン。
「ま、待ってラミス。まだ、その人が犯人と決まった訳じゃ……。」
あたふたと慌てながら止めに入る、四姉妹の良心ナコッタ姫様。
「流石、お姉様ですー。」
良く分かっていないのか?とりあえず姉のする事は全て正しい事になる、一番のラミス信者ミルフィー姫様。
「ラミスー。もっと痛め付けちゃいなさーい。」
止めに入る所か……。むしろラミスを応援する、傍若無人極まりない天上天下唯我独尊リン姫様。
「さあ、観念なさいませ!そして"黄色のクリスタル"を出すのです!」
またもや後先を考えず……。後先?何それ、美味しいの?
……と言わんばかりに容疑者であるカインに様々な関節技を、お決めになるラミス姫様。
「だ、誰か……。助け、て……。」
──サササササッ。
ラミス姫と同じく神妙な顔付きで、素早く黄色のクリスタルを探すミルフィーだが───。
「……ありませんわ、お姉様。」
残念ながら次なる容疑者、カインは黄色のクリスタルを持ってはいなかった。
「……は?」
またもやお目々が点になり、お固まりになるラミス姫様。
「ラミスー!」
「カッ、カイーン!」
──たたたたたたたっ。
姉ナコッタとアベル王子が、慌ててカインの元に駆け寄ってくる。
「あの、カインさん。神々の力"鑑定の力"で、貴方の事を調べさせて貰っても良いかしら?」
ナコッタとアベルの二人は、今までの経緯と四姉妹に宿る神々の力の事を詳しくカインに説明した。
──ギチギチギチ。
「いたいよー。>_<。」っ ひぃ
「……それじゃ、調べるわね。」
先程と同様にナコッタの手が光輝き、双子の弟カインの様々な情報がナコッタ姫の頭の中に流れ込んでくる。
「分かったわ、ラミス。この方は犯人なんかじゃ無いわ。」
「…………。」
可愛いお口をあんぐりと開け、石の様にお固まりなさる麗しいラミス姫様。
「……ほえ?」
そしてラミス姫は、ぷるぷると小刻みに震え始めた。
『ツインデール公国第三公女、ラミス姫への追加の罪状。アベル王子の双子の弟、カインに対しての非道の数々───。』
プリンセス神拳奥義四式改、プリンセスアッパー。
プリンセス神拳奥義十七式、プリンセスフェイスロック。
プリンセス神拳奥義二十二式、プリンセスアキレス腱固め。……からのプリンセス神拳奥義二十三式、プリンセス卍固め。
「はわ、はわわわわわわわわ……。」
またもややるだけやってしまい、顔が真っ青になって小刻みに震えるラミス姫様だった。
……勿論、この後。だぱーっと滝の様に涙を流し、プリンセス式土下座で謝ったのは言うまでも無い。
──ギチギチギチ。
「いたいよー。>_<。」っ ぴえん




