第296話 「ちょっと何を仰られているのか、私〈わたくし〉には理解出来ませんわ」
「ねえ、ラミス。私には犯人が誰だか分からないし、犯人を特定する事は出来ないけど……。アベル王子が犯人なのか、犯人では無いのかを調べる事は出来るわよ。」
「……え?どうやって調べるのですか?ナコッタお姉様。」
「ほら、私には"鑑定の力"があるでしょう?神々の力"鑑定の力"は道具だけでは無く、人間にも使用出来るのよ。」
「……あっ、ですわ!」
姉ナコッタの言葉で、ラミス姫は思い出した。神々の力の一つ"鑑定の力"の存在を───。
……そう"鑑定の力"があれば、何でも調べる事が出来るのである。そしてその人物が犯人なのであれば、特定する事が可能なのだ。
「お姉様、早速お願い致しますわ。」
「アベル王子。貴方の事を神々の力を使って、少し調べさせても良いかしら?」
「お願いするよ、それで僕が潔白であると証明されるなら……。」
アベル王子はラミス姫の関節技"フェイスロック"に耐えながら、ナコッタ姫に返事をした。
「それじゃ、調べるわね。」
──ぱあっ!
姉ナコッタに宿る神々の力"鑑定の力"が発動し、ナコッタの手が眩い輝きを放つ。……そしてナコッタの脳裏に、アベル王子の様々な情報が流れ込んでくる。
「分かったわよ、ラミス。アベル王子は、犯人何かじゃないわ。」
「は……?」
アベル王子にプリンセス神拳十七式プリンセス"フェイスロック"でがっちり締め上げながら、不思議そうに首を傾げるラミス姫様。
──ギチギチギチ。
「いたいよー。>_<」っ
「は……?良く聞こえませんでしたわ、ナコッタお姉様。」
……とりあえず、現実逃避なさるラミス姫様。
「アベル王子は犯人何かじゃないのよ、ラミス。」
「……はい?」
──ギチギチギチ。
「いたいよー。>_<。」っ はなしてー
「あはははは、お姉様ったら……。御冗談が、お上手ですわ。」
「アベル王子は犯人じゃないのよ、ラミス。王子を放して上げて……。」
「…………。」
──ギチギチギチ。
「いたいよー。>_<。」っ ぴえん
『ツインデール公国第三公女、ラミス姫の罪状。フォーゲル王子の従者、元ヘルニア帝国の王子アベルに対しての暴行の数々───。』
プリンセス神拳奥義十二式、姫咬み。
プリンセス神拳奥義十六式、プリンセス肋折り。
プリンセス神拳奥義十七式、プリンセスフェイスロック。
プリンセス神拳奥義十九式、プリンセスチキンウィングアームロック。
プリンセス神拳奥義二十式、プリンセス腕ひしぎ逆十字からのプリンセス神拳秘奥義二十一式、プリンセスSTF。
「はわ、はわわわわわわわ……。」
やってしまった。……やるだけやってしまった。さーっと血の気が引いた様に真っ青となり、がくがくと震えるラミス姫様。
──ギチギチギチ。
「いたいよー。>_<。」っ ぷるぷる




