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剣も魔法も全く使えない姫なので、物理〈拳〉で乗りきるしかありません!【プリンセス無双】さあ、優雅〈エレガント〉に参りますわよ!!  作者: 魔神
神の名を冠する獣編

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290/316

第290話 「人鳥〈ハーピー〉さんの活躍に期待ですわ」

「ピイィィィィィィィー!!」

クリスタルが強い輝きを放ち、辺り一面を激しい閃光が包み込む。


ラミスが見上げると、そこには大空を埋め尽くす程の大量の人鳥(ハーピー)達の姿があった。


そしてその中でも一際大きく、美しい翼と毛並みを持った一体の人鳥(ハーピー)


──(いにしえ)の時代より現代に黄泉返(よみがえ)りし"王の名を持つ獣"人鳥女王〈ハーピークイーン〉。


「凄いですわ!こんなにも大勢の人鳥(ハーピー)さんが、(わたくし)達の味方になって下さいますのね!これなら、勝てるかも知れませんわ!」


まだ決して油断は出来ない状況ではあるのだが、頼もしい人鳥(ハーピー)の大群に喜びの表情を見せるラミス姫様。


二体の強力な牛鬼王(ミノタウルスキング)に勝つ為に、ここは人鳥女王(ハーピークイーン)の実力に期待したい所である。


「やれ、人鳥(ハーピー)達!!」

「ピイィィィィィィィィー!!」


フォーゲル王子の掛け声と共に、牛鬼(ミノタウルス)達に襲いかかる大量の人鳥(ハーピー)達。


……数は、こちらが圧倒している。(いく)牛鬼(ミノタウルス)達が屈強な力を持っていたとしても、この数に荒がうのは至難の技に違いない。


「ピイィィィィィィィー!!」

大量の人鳥(ハーピー)達が大空から舞い降り、旋回しながら牛鬼(ミノタウルス)に襲いかかって行く。


地上の牛鬼(ミノタウルス)に対し、空と言う絶対的有利な地の利を持つ人鳥(ハーピー)


人鳥(ハーピー)の風の魔法は竜巻を巻き起こし、雷の魔法は天から降り注ぐ落雷を発生させる。


特に遥か上空から放たれる落雷の魔法の威力は凄まじく、人鳥(ハーピー)達は次々と牛鬼(ミノタウルス)達を沈めていった。


「凄いですわー!思ってたより、全然強いですわー!!」


人鳥(ハーピー)さん達の予想外の強さに、ぴょんこと飛び上がりながら喜ぶラミス姫様。……ラミス姫様も、にっこり微笑む強さである。


「頑張ってですわー!やってやりなさいですわー!」

きゃっきゃっと手を振りながら、全力です応援するラミス姫様。


人鳥(ハーピー)の相性が、牛鬼(ミノタウルス)と良かったのが幸いしたのだろう。

……高い敏捷性を誇る人狼(ウェアウルフ)や、屈強な装甲を持つ(オーク)相手なら、こうも上手くはいかなかったのかも知れない。


遥か上空からの攻撃に牛鬼(ミノタウルス)達は()(すべ)が無く、次々と落雷魔法の餌食(えじき)となり敗れ去っていった。


そして牛鬼王(ミノタウルスキング)を倒すべく、天高く大空に舞い上がる人鳥女王〈ハーピークイーン〉。

人鳥女王(ハーピークイーン)牛鬼王(ミノタウルスキング)の攻撃が決して届く事の無い、絶対的安全圏へと羽ばたいていった。


そして遥か上空から放たれる"王の名を持つ怪物"の一撃、その強大な落雷魔法が牛鬼王(ミノタウルスキング)に襲いかかる。


──ガシャーン!!

凄まじい閃光が辺りを包み込み、激しい轟音が鳴り響いた。


通常の人鳥(ハーピー)が放つ雷の魔法とは、桁違いの威力の雷が牛鬼王(ミノタウルスキング)に降り注ぐ。


「ブモッ!?ブモォォォォォォォォー!!」

そして雷は炎を発生させ、業火の炎が牛鬼王(ミノタウルスキング)の体を包み込む。


牛鬼王(ミノタウルスキング)は悲痛な叫び声上げながら、(もだ)え苦しみ業火の炎に焼かれていた。

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― 新着の感想 ―
 さすがは人鳥、空からの攻撃は強し。  でも、敵を寝返らせる魅惑の能力はないんですね。あればさらに有利に事が進むのですが……。
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