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剣も魔法も全く使えない姫なので、物理〈拳〉で乗りきるしかありません!【プリンセス無双】さあ、優雅〈エレガント〉に参りますわよ!!  作者: 魔神
神の名を冠する獣編

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288/316

第288話 「返して欲しいですわ」

「ブモオォォォォォォォ!!」

青牛鬼王(ブルーミノタウルスキング)の刃がラミス姫に高速で襲いかかる。


「えっ……!?」

しかしラミス姫の目に()()()が映り、ラミスは身動きが取れない程の恐怖に(おとしい)れられていた。


ラミス姫が恐怖に(おちい)った理由……。それは二体の怪物、牛鬼王(ミノタウルスキング)が持つ武器が目に入ったからである。

ラミス姫は二体の怪物牛鬼王(ミノタウルスキング)が持つ武器に驚愕し、そして絶望に駆られていた。


その二体の怪物牛鬼王(ミノタウルスキング)が持つ武器は斧では無く、ラミス姫が良く知っている()()を振りかざしていたのである。


「バラン……将軍……。」

ラミス姫は驚き、呼吸をする事さえ忘れていた。


その二体の怪物牛鬼王(ミノタウルスキング)が持つ武器は間違いなく、ツインデール公国が誇る二人の英雄、バラン将軍とクリストフ将軍の剣だったのだから───。


「そ、そんな……。バラン将軍とクリストフ将軍が!?」

ツインデール公国が誇る二人の英雄が、恐ろしい怪物の姿へと変えられてしまった事を知り、絶望に打ち(ひし)がれるラミス姫。


赤牛鬼王(レッドミノタウルスキング)がバラン将軍の大剣を、青牛鬼王(ブルーミノタウルスキング)がクリストフ将軍の剣を(たずさ)えていた。


……残念ながら、二人が牛鬼王(ミノタウルスキング)に姿を変えられているのは間違い無いだろう。


驚きのあまり頭が真っ白になったラミス姫は、振り下ろされる青牛鬼王(ブルーミノタウルスキング)の刃に反応する事さえ忘れていた。

……そして無情にも、その刃はラミス姫に振り下ろされる。


──ガキィン!

辺り一面に、鈍い金属音が鳴り響く。


「何してるの、ラミス!死にたいの!?」

間一髪の所で青牛鬼王(ブルーミノタウルスキング)の刃を防いだのは───。


「……お姉様?ご無事でしたのね、お姉様!!」

それは四姉妹の長女、"白虎の巫女"リンの姿だった。


──頼れるリンお姉ちゃん、見参!


「私はねー。それより、アンタの方が無事じゃ無さそうだけどね。早くミルフィーの力で、回復して貰いなさい。」


──!?

「ミルフィー!?ミルフィーも無事なのですか?お姉様!!」


「無事よー。"守護の力"で隠れていて今は見えないけど、二人共その辺に居るわ。」


二人が無事である事に、安堵(あんど)するラミス。そして姉と妹を守ってくれた神々の力、"守護の力"に感謝するラミス姫だった。


「お姉様ー!!」

姉の名を呼びながら、必死に駆け寄ってくるミルフィー。


「ミルフィー。早速で悪いのですけれど神々の力で回復を、お願いしますわ。」

「はい、お姉様!」


──パアッ!

"青龍の巫女"ミルフィーの手が光輝き、神々の力"治癒の力"で全回復するラミス姫。


これで準備は整った。拳と剣を構えながら、(いにしえ)の怪物二体の前に悠然と(たたず)む二人の姫君。


「ブモオオォォォォォォ!!」

(いにしえ)の時代より、呪われしクリスタルによって現世に黄泉返った二体の"王の名を持つ獣"。


──赤牛鬼王〈レッドミノタウルスキング〉。

──青牛鬼王〈ブルーミノタウルスキング〉。


対するは───。


──プリンセス神拳伝承者、ツインデール公国第三公女"朱雀の巫女"拳王ラミス。

──四神の力を覚醒させ、真の力を解放した。ツインデール公国第一公女"白虎の巫女"剣神リン。


「さてと……。お姉様、共闘〈タッグマッチ〉と参りますわ。準備はよろしくて?」

「勿論よ、ラミス。いつでも行けるわ!」


巫女達と"王の名を持つ獣"との新たな闘いが、今始まる───。

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― 新着の感想 ―
こんな展開になってしまって複雑ですが、ラミスとリンお姉ちゃんをやはり応援しますよ!! ٩(๑❛ᴗ❛๑)۶ 将軍達に戻ってきてもらうためにも! しかし赤牛鬼王〈レッドミノタウルスキング〉    青牛鬼王…
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