四十三.甘い考えはしない
宵闇を進んだ陳登は、劉備の旧宅へと到着した。
しかしこの時、彼は何故か劉備には会わず、関羽、張飛の二人を呼び出し、車冑の企てを話した。
もしこの時、陳登が劉備と会っていれば、後の歴史はどうなっていたであろうか?
筆者が思うに、結末は変わらなかったであろう。
ただ、それが早くなったか、遅くなったか。それだけの違いしかなかったであろう。
この陳登の判断は、それを早めたに過ぎない。
張飛は彼の話を聞くや、
「やはり曹操め・・・先手を打ってきやがったな。」
と、苦々しい顔を見せた。
「こうなれば先手の先手をとるぞ!突撃だ!ぶっ殺せ!」
実に過激な発言である。
とはいえ、今までの彼の過去の言動を思い返せば、彼に相談を持ちかけた時点でこうなることは目に見えていた。
そしてこういう時、過激な弟を諭すのは厳格な兄の役目であるわけだが、どうしたことかその兄は・・・
「うむ、張飛の言う通りだ。車冑を殺そう。」
諭すどころか同意を示した。
さらに、
「しかし、急いては事を仕損じる。敵にも備えがあるはずだ。うかつに攻めては返り討ちにあう。」
と、一計を立てようと、二人と共に作戦会議を始めてしまった。
挙句の果てには、
「兄貴には相談しなくていいかな?」
「別によかろう。こんなことは家兄の耳に入れるまでも無い些細なこと。二人で黙って片づけてしまおう。」
「それもそうだ。」
報連相をしないという無謀を起こしたのであった。
読者の皆様は仕事で何かあった時は直ぐに上司に報告するようにしましょう。
でないと責任を取らされます。マジで直ぐに責任を取らされます。なすりつけられます。
承知なされた方は続きをどうぞ。もし、
「俺はそんなことしない!何かあっても自分で責任取ってやる!それが俺の生き様じゃい!!」
と思った甘ちゃん読者様は、異世界に行って王様にでもなって皆を上から目線で命令でもしてて下さい。
二度と現実世界に戻ってこなくてどうぞ。異世界で一生を過ごしてどうぞ。
逝ってよし!!




