↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
君を好きになるのは、何度目だろう。 ~一週間ループの先に待っているのは、ハーレム天国!?それとも……~  作者: 月雲 天音
第4章

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
44/63

第44話 『約束ですよ、先輩』

 火曜日の登校時。

 いつもの曲がり角で、凛と合流する。


「「おはよう」」


 二人の声が重なる。


 いつも通り学校へ向かう。

 その時だった。


「おっはよーー!!」


 この元気のいい声は一人しかいない。


「あやむん、おはよう」

「おはよう、早いね」


「ふっふっふ、二人と一緒に登校するためにいつもより10分早起きした!」


「無理しなくていいのに、ね」


 凛が珍しく少しいじわるを言う。


「りんりんにばかり、かなたんを独占させる訳にはいきませーん」


「下校は、いつも、二人きりだよ、ね?」


「だって、お弁当はかなたんとりんりんが二人きりじゃん?」


「二人きりじゃない、よ。教室にたくさん人がいる、ね」


「ブブー。かなたんを独占していることには変わりありませーん。あ、あたしも二人と一緒にお弁当食べるようにしようかな?名案じゃない?」


「あやむん、それは、ダメ」


「えー、なんで?」


「朝の登校は一緒でもいい、よ。でも、お弁当の時間は私の物」


「ちっ、りんりんが譲らないなら仕方ないかー。下校時間だけで我慢するよ」


「そうして、ね」


 近頃、凛もしっかり主張するところは主張するようになってきたな。

 そんなことを思いながら、歩いていると、ひかりが見えた。


 ひかりは、オレに気付いて一瞬目が合う。そして、オレをほんの一瞬、睨みつけたように見えたが、すぐに目を逸らして、校舎の中へ消えていった。


 遠くてもしっかり見えた。ひかりの親愛度は『20』に下がっていた。


 凛はクラスの友達と合流することはせず、彩芽とやりとりしながら、昇降口へ歩いていく。


 オレはひかりのことは、二人には話さず、一緒に昇降口へ向かった。



――――――――――


 二時間目の休み時間、真央と『修行僧』のメッセージで盛り上がった。


 昼休みは凛とお弁当を食べ、放課後は彩芽と下校した。


 自分の部屋に着いてから、まずひかりにメッセージを送った。


『ひかり、最近元気?』


 あえて、朝の出来事には触れなかった。


 しばらくして、既読が付き、そこからまたしばらくして、返事が来た。


『うん』


 ただ、その一言だけだった。


 明らかに様子がおかしい。ひかりの親愛度が下がった影響だろうか。

 以前のひかりなら、『急にどうした?思春期の少年』とか、返してきたはずだ。

 

 それが今は『うん』だけ。


 あまりにもひかりらしくなかった。



 それ以上送る言葉が思いつかず、ひかりとのやりとりは一往復で終わった。



 次に、真央にメッセージを送った。


『修行は順調?』


 既読が付き、返事が来る。


『絶賛、業火の中で修行中です』


 メラメラと背景と目が燃えているうさぎのスタンプが届いた。


『ほ、ほどほどに頑張ってね』


『ほどほどなんて、無理です。トップアーティストになるため、私自身も燃えていきます』


『燃え尽きないようにね』


『心配は無用です。私は時には、光になり、炎にもなります。私は不滅です』


 何言ってるのかわからなかったが、無理していることだけは伝わってきた。


『オレがついてるからな』


『ありがとうございます、先輩。頼りにしてます』



――――――――――


 水曜日は、朝、昼、夜と前の周と同じやりとりを繰り返した。


 木曜日。

 この周でも、あれこれ聞いてみる。


『おはよう、今日は何の修行をしてる?』


『秘密です』


『収録?』


『秘密です』


『レッスン?』


『秘密です』


『レコーディング?』


『秘密です』


『じゃあ、学校?』


『秘密です』


『もしかしてデート?』


『……ご想像にお任せします。(笑)』


 何だ、それ。

 結局木曜日に何をしているのか、この周でも明かされなかった。



――――――――――


 金曜日。

 久しぶりに、『ドゥ・アメール』に3人集まり、作戦会議をしていた。


 真央とは、朝から過去2周と同じやりとりをして夕方のメッセージにたどり着いていた。


『先輩、お疲れ様です』

『リハーサル終わって、次はボーカルレッスンです』

『今日、コンビニで買ったチョコ、おいしかったです』


 オレは画像が送られる前にメッセージを送る。


『期間限定マロンチョコかな?』


『ブブー、外れです。マロンチョコは期間終了しました』


 スタンダードなミルクチョコを掲げた写真が届く。


『ちっ、外れたか』


『当てに来るの面白いですね。』


『何か当ててほしいことある?』


『今からあるボイスレーニング、どのくらい怒られますか?』


『ふむ……雷警報が出てるけど、その後、オレが慰めてあげるから大丈夫』


『うう、本当に慰めてくださいね』


『任せて!』


『約束ですよ、先輩』


 火曜日の『先輩、頼りにしてます』は社交辞令ぽかったけど、今回は少し変わって来ているように感じた。


 真央は少しずつオレを頼ろうとしている。

 その期待を裏切りたくないと思った。


こちら木曜日分です。予約せずに投下してしまいました(汗)


ここまでお読みいただき、ありがとうございます。

月曜日と木曜日の21時に投稿します。引き続き、お読みいただければ嬉しいです。

ブックマーク、リアクション、評価、感想等、とても励みになります。いただけたら有難いです。


(こっそり)山登りの2話に挿絵を入れています。興味ある方はぜひご覧ください。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。