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君を好きになるのは、何度目だろう。 ~親愛度100で記憶を共有したヒロインたちと、一週間ループを攻略する〜  作者: 月雲 天音
第3章

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第21話 3人の作戦会議

「では、作戦会議に入る、よ」


 凛が、ノートを開き、シャープペンを持ち、主導する。



「ここまで確認できている攻略対象は4人だ、ね」


「え?そんなにいるの?」


「私、あやちゃん、ひかりちゃん、そして、優花さん」


「うん」


「なるほどねー」


「ひかりは、今回の周でも親愛度が下がっていた」


「ひかりちゃんは、他の人を攻略するたびに親愛度が下がる『設定』で、確定だ、ね」


「もう一人は誰だろう」


 オレが首を傾げる。


「しつもーん」


「かなたんと凛ちゃんはどうしてあたしが攻略対象だってわかったの?」


「それは、りーー」


 言いかけたオレに、凛がシャープペンを向けて静止する。


「機密レベルS」


「あ、ああ。去年、同じクラスだったから、なんとなく……」


「なんとなくで、いきなり一緒に帰ろうって誘うかなぁ」


 彩芽の中に疑念が生まれる。


 凛が話を進める。


「今することを確認する、よ。次に誰を攻略するか、決める。それと、5人目の攻略対象者を探さないといけない」


「5人目ねー、かなたんは心当たり無いの?」


「全くない」


 オレは即答した。


「えっ、それってやばくない?」


「見つからなければ、終わる、よ」


「前から親しい女の子なんて、ひかりぐらいしかいないし。今のクラスで話す女子は凛だけだしなぁ」


「ふっふっふっ」


「そこ、勝ち誇らないの。前のクラスでは、ひかりちゃんとぐらいとしか、かなたん話してなかったもんねー。他に心当たりは?中学校時代の女子友とか?SNSで知り合った子とか?」


「いないなー」


「5人目探しをしながら、3人目の攻略を進めるのがいい、かな」


「そうなると、ひかりか優花さんになるなー。どっちも、全然進展しないんだよなぁー」


「ひかりちゃんは、この世界によって難易度上げられてると、私は予想してる、よ」


「なら、優花さんからかなー」


「ふむふむ、方向性はだいたい決まったのかな?」


 途中から、退屈そうにしてた彩芽が言葉を挟む。


「そうだね。5人目を探しながら、優花さんと距離を縮められないか試してみる」


「ならー、次の議題にうつろ―」


「次の議題?」


「二人の彼女とかなたんがどう付き合っていくか」


「そ、それ話し合うの?」


「大事だよ」

「大事だ、ね」


「う、うん」


「はーい」


 彩芽が手を挙げる。


「あたしは、放課後のかなたん探検隊を継続したいと思います」


「なら、私は、お昼休みのお弁当会を再開する、よ」


「ちょ、ちょっと」



 戸惑うオレに関係なく、女子二人は会話を進める。


「次の問題は、デート、だよ」


「そ、それは……攻略が進まなかった週末はどちらかとデートするってことで……」


「土曜日の図書館は『固定』、だよ」


「りんりんとかなたん、毎週図書館に行ってるの?」


「行ってる。というか、いきなり『りんりん』って何?」


「奏多は『かなたん』だから、凛ちゃんは『りんりん』かなーって急に思いついた」


「……りんりんでも、いい。だったら、あやちゃんは『あやむん』」


「だから、どうして『むん』なのよ!……あ、かなたん、りんりんに全部話してたな!」


「えーっと、そう言えば、話したかなー」


 なんとか誤魔化したいが、誤魔化しようがない。


「もう!……それは、もういいけど、毎週図書館って、それってデートなの?」


「うん、デート、だよ」


 何の迷いもなく凛は答える。


「ふーん。りんりんがそれでいいなら、いいか。りんりんが土曜日なら、あたしは日曜日。かなたん、わかった?」


「う、うん。わかった」


「日曜日も特別な時間にしてね」



 こうして3人での初めての作戦会議は幕を閉じた。


 最初は一人で繰り返していた月曜日。


 今は、もう隣に二人がいる。


ここまでお読みいただき、ありがとうございます。

33話まで毎日夜9時に投稿します。引き続き、お読みいただければ嬉しいです。

ブックマーク、リアクション、評価、感想等、とても励みになります。いただけたら有難いです。

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