第6話 暁の少年4
歌姫の祖は…伝承の時代まで遡る…この帝国
が…一塊の小国であった頃の話…巨大な湾と
港を持つ…小国は…その港の所有権を巡り…
争う…2つの大国に挟まれていた…。
歌姫の祖は…歌声で奇跡を起す巫女ではなく
海を鎮める女神として…崇められていた…。
まだ…神と人間が…繋がっていた時代…海の
の女神は…天に居るとされる…絶対神の寵愛
を受けた証として…神の声を発声させる声帯
を…絶対神の眷属にあたる戦の女神より授け
られた…。絶対神の寵愛をことごとく…無視
し続けた…海の女神は…国が定めた相手では
あるが…愛し合い…次世代の子を宿した…。
港の所有権を巡る争いが…絶えない日常…。
しかし…海の女神は…それでも…愛すべき者
と…娘に恵まれ…心穏やかに過ごしてきた。
しかし…その幸福の絶頂期に…後の世に…、
ヴァルハラの悲劇と…名を残す悲劇!一塊の
小国を挟む…大国が…長年続く港の所有権を
巡り、大国間で会議を開き…ヴァルハラの民
を殲滅し…我等が…開けた国を創る!!と…
海の民に対し…大量虐殺を行なった…。
その大量虐殺の中で…愛すべき人と…子を…
眼の前で…殺された…海の女神は…そこで…
神の声帯を震わせ…小国の民に魔法の威を…
授けた。
辛くも、土壇場で…魔法の威を授けられた民
達は…圧倒的な兵力で、虐殺を行なった2つ
の大国を撃退し…本物の奇跡を起こした海の
女神を…歌姫と…崇め…虐殺を行なった2つ
の大国に対し…宣戦を布告した…。
そして…一塊の小国だった国は…魔法と謂う
御業に酔い…大陸を支配する帝国へと…変貌
していった…。
「と…ここまでが…一般的に知られる帝国の
成り立ち…ですね…」
アトスは…歴史を振り返るように…語る…。
「…初代の歌姫は…本物の神の御業です…。
お伽話…ようですがね…。故に奇跡です…。
我々…ビュウボロスの一族…が…歌姫の秘事
に関わるのは…三代目の歌姫の…悲愛の物語
…その後です…」
アトス ビュウボロスは…マリアを一瞥し、
アイオーンに微笑みを向ける…。
「語りましょう…三代目の歌姫の悲恋と…、
歌姫の秘事を…」
アトスは…宣言し…語り始めた…三代目の歌
姫の悲愛と…賢人の上に立つ…一族…ビュウ
ボロスの秘事を…。




