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暁の少年  作者: 川里麗ニ
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第5話 決戦前日譚4

一通り会話を交わした後…、獅子の拳を持つ

淑女…は、アイオーンの静止も聞かず…強引

に内側から空間の狭間を破壊し、去って行っ

た…。その豪快な能力の行使にアイオーンは

呆れつつ、賢人達に届くかも?しれない!?

光明を見出していた…。


「確かに…、それ程の術式なら…一時的では

ありますが…賢人達に届く可能性はあります

……。しかし…ながら…代償…が…」


と…、アイオーン…が…見出した光明を聞き

言葉を濁す…風の精霊 シルフ…。


「…代償は…支払う…。できるか??」


「それが…貴方と謂う…人ですものね…」


それが…彼の決断であり、それが…使役する

精霊達の了承のサインだった…。


展開する術式の演算…が…開始されると同時

に、空間の狭間は、消失してゆく…。それは

精霊達の能力は…全て展開される術式の演算

に使用され…八百万の王である…精霊達を使

役できない事を示している…。


空間の狭間より、現世へと戻ったアイオーン

を、待ち構えていたのは…姿なき数多の視線

……。歌姫の屋敷より行方をくらませ、嘗て

の歌姫と接触した…アイオーンと謂う…不安

因子を監視する視線…。


(……精霊の威は…使用不可…。事を構える

のは…マリアの死刑まで控えられればいい)


数多の視線を感じながら…人混みの中に潜る

アイオーン……。人混み程度では、誤魔化せ

ない…数多の視線を感じながら…アイオーン

は、波乱の予感を感じつつ…(今は…まだ…

事を起すに適さないな…)と、思考を巡らせ

ていた…。


そして…舞台は…聖夜の決戦へと…収束する

……。


各々の正義を振り翳し…。













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