第5話 決戦前日譚2
現世と精霊界の空間の狭間に、アイオーンは
居た…。国立魔術図書館より大量の魔導書を
情報化し…、掠め取った…アイオーンは…、
主に…、十二賢者の情報を演算していた…。
(…歌姫の秘事と、ホムンクルス?駄目だな
情報…が…断片的だ…どれも確証がない…)
一方的な支配を敷く帝国は…脆い…。本丸で
ある…十二賢者さえ…抑えれば…帝国政府は
波に乗る…反帝国組織群 銀狼に…吸収され
る事だろう…。しかし…その賢人達の壁は…
高く…分厚い…。国立魔術図書館に封印され
た、魔導書の製作者達は…断片的に賢人達に
触れた…だけで…暗殺されている…。
(賢人達の情報は、ほぼ完璧にガードされて
いる…。オープンだったと思った…先生の情
報さえも…閉じられてる…。力押しで征く…
にしても、賢人達は…皆…セラフィムと同等
の魔力を有すると…あるしな…、…)
対 賢人用の施策をしつつ、数多の魔導書に
記された魔術を学習してゆくアイオーン…。
そこに…!!空間を破壊する警告が奔る!!
(侵入者!!ここは…現世と精霊界を隔てる
狭間の空間だぞ!?…先生の圧倒的な火力を
持っても干渉されない空間…の筈!?)
誰が!?と、思考を巡らせると、同時に侵入
者は…、「ハロー〜…♥♥」と…呑気に現れた
……。
反帝国組織群 銀狼の最高戦力…獅子の拳を
持つ淑女…が、何人も犯せない筈の空間へと
闖入してきた…。
(嗚呼…絶対破壊の能力ね…あり得るわ〜)
と、納得するアイオーン…。獅子の拳を持つ
淑女の…絶対破壊の能力ならば…何人も犯せ
ない…狭間の空間への戸口を拓く事など造作
もなくできる事である…。
(俺は…精霊達の威を借りて、この空間に身
を置けるが…コイツの絶対破壊の能力も大概
…反則だな…)と、改めて…事ある事に衝突
してきた…好敵手と対面する…アイオーンは
「何しにきたんだ…??」と、当然の事を…
獅子の拳を持つ淑女…に、問う…。
「…このタインミングで…貴方に仕掛ける…
メリットは??」
「…無いな…。また俺…個人を勧誘するメリ
ットもない…。何しに来たの?アンタ??」
と…、緊張感のない…会話を交わす…アイオ
ーンと…獅子の拳を持つ淑女…。淑女は…、
「最後かも…しれないし…」と…、呟き…、
アイオーンに隠された出自を語る…。
「…貴方は…私の…息子よ…」
と、淑女は…、語り始めた。愛おしい我が子
を愛でる母親として…。




