第5話 決戦前日譚
帝国の首都…、帝都ヴァルハラ…。その地下
に、帝国の最高権力者達…十二賢者が集う…
会議場がある…。
帝国の最高権力者達…十二賢者達は…歌声の
儀…が…未遂に終わったのちに、直ぐ様…こ
の地下会議場へと速やかに入場した。まるで
はじめから結末を知っていたかのように…。
地下の会議場で、席に座す賢人達は、各々が
管理 統括 する特務隊から流れる思念通話
を、聞き流しながら…現在の帝国の状況を判
断し…整理…していた。
と…、そこへ…。
「ほう…」
と、十二賢者の筆頭…三賢人の1人…氷塊の
使者は、流れてきた状況報告に反応を示した
……。
「…歌姫に接触した者がいるようだな…」
と、三賢人の1人…氷塊の使者は、黄金の焔
に、視線を投げた…。黄金の焔に集まる賢人
達の視線…。
「同時に、国立魔術図書館から…魔導書の情
報が…根こそぎ持っていかれたらしいな…」
氷塊の使者をはじめ…賢人達は…黄金の焔が
…何故?賢人の座…しかも、十二賢者の筆頭
…三賢人の1人と…謂う、座に就いているか
知っている。三賢人の座は、譲るが…その対
抗馬として、氷塊の使者は…三賢人の座に座
している。圧倒的な火力を誇る黄金の焔に対
し、氷塊の使者は…全ての魔術を…凍結させ
る事が…、できる。加えて言うなら…、
氷塊の使者の一族は、帝国抜けをする…魔法
使い達を暗殺してきた始末屋の一族…。古今
東西の格闘技を纏めた…大陸総合格闘術を暗
殺術にまで極めた武芸の達人である。
(あの馬鹿!!動くなら…上手くやれよ…)
と、心の中で毒づく黄金の焔は…、「大事の前
の小事だろう??」と…しれっと答える…。
そんなさまを、氷塊の使者は…鼻で笑い…、
賢人達は、相づちを打ち…歌姫の秘事を作り
だした一族…、十二賢者が…筆頭…三賢人の
筆頭…ビュウボロスに意見を求める…。
外套を羽織り仮面で姿を隠す…三賢人の筆頭
…ビュウボロス…は、「利用価値がない歌姫を
早急に始末し、新たに奇跡さえ起こせば盤面
は、幾らでもひっくり返す事は、可能でしょ
う…皆…目に見えない奇跡よりも、目に見え
る…奇跡を優先します…」と、語り…黄金の
焔へと…視線を向ける。再び集まる賢人達の
視線に(またかよ…)と、思いつつ、黄金の
焔は、ビュウボロスの言葉を待った…。
「歌姫の処刑日は…貴方に、お任せします…
黄金の焔…。現在も…歌姫が無垢なままなの
は…貴方の…護りがあるからでしょう…」
(見透かしてやがる…。それなら…俺が隠し
ている…あの馬鹿が消息不明になった…件も
知っての事か…)
帝国の隠者達を満足させつつ…弟子である…アイオーンが反旗を翻す猶予を持てる時間…
……。
「そうさな…。…とある聖人の誕生前夜…。
なんて…謂うのは…どうだ??」
「最も有名な…聖人の誕生前夜祭を血で染め
ますか…。まぁ…いいでしょ。後の誕生祭に
新たな歌姫を生誕させれば…また…聖女の再
誕と、持ち挙げられますし…」
賢人達も深く頷き…納得した様子だ…。
(さて…猶予は…可能な限り用意した…あと
は…お前…次第だ…。アイオーン…。)
黄金の焔は…唇に不敵な笑みを浮かべた…。
(お姫様を護る騎士…英雄は…来るな!!)
と…、…。




