第3話 帝都動乱9
伝承の再演を望まれ…開催した歌姫による歌
声の儀…。それに呼応するかのように動き出
した…反帝国組織群 銀狼 の…実働部隊と
帝国国軍の…衝突…!!
一点突破に見せ掛ける為に、歌声の儀が開催
される会場へと続く…一本道に招集された銀
狼の兵力は強大であり、歌声の儀が開催され
る会場へと続く…一本道は…戦場と化してい
た……。
(個々は大した事はないが…数が多い!!)
近代兵器と名のある魔法使い達で武装した反
帝国組織群…銀狼の実働部隊…。黄金の焔よ
り…一本道の護りを譲り受けたアイオーンは
捌ききれる…敵を捌き劣勢に陥っていた…。
帝国国軍の網を潜り、続々と…帝国国軍の防
衛網を…抜けてゆく…銀狼の兵士達…。
(これ以上は…、…!!)
アイオーンは…その二つ名の由縁である精霊
の王を召喚し…使役した。その瞬間!アイオ
ーンの頭上に走る人影が…精霊の王を沈黙さ
せる…。
(精霊王が…消えた!!…いや…、強制的に
破壊された!!)
瞬時に状況を判断するアイオーンは、頭上に
走った人影を…目で追い…振り返る…。
「はぁ〜〜い〜〜♥♥♥」
緊迫した戦場で…相まみ得た人物…獅子の拳
を持つ淑女…は…余裕の笑みを浮かべていた
…。
反帝国組織群 銀狼 の空白となっている巫
女の代理を勤め…銀狼の最高戦力と謳われる
獅子の拳を持つ淑女…彼女の拳に宿った魔法
は…魔法も万物も破壊する…絶対破壊の能力
である…。
絶対破壊!反則だろう!?と…思われがちだ
が…、絶対破壊の能力は、彼女の任意で発動
する。その差を見極めつつ、帝国総合格闘術
の達人である…獅子の拳を持つ淑女…と対峙
できるは、同じく…帝国総合格闘術を駆使で
きる武術の達人である…。
ひとつの慢心が…任意で発動する絶対破壊の
能力が…付け入る隙となる…。故に、否が応
でも…獅子の拳を持つ淑女の独壇場である格
闘術に応じなければならない…。アイオーン
は…黙って拳を構える…。
「貴方と会うのは、久しぶりかしら?」
獅子の拳を持つ淑女は…余裕の笑みを崩さず
言葉を紡ぐ…。
アイオーンと…獅子の拳を持つ淑女…は、事
ある事に手合わせをしていた…。
獅子の拳を持つ淑女を前に惨敗した過去…。
手渡された騎士勲章と…在りし日の自分を脳
裏に…思い浮かべ…アイオーンは、黙って…
拳を握り締めた…。




