第4話 彼…彼女の選択…
伝承の時代…、歌姫は…天に居る!!とされ
る…絶対神の寵愛け、絶対神の寵愛の証とし
て…絶対神の眷属である…戦を司る女神より
神の声を発声させる声帯を授けられた…。
帝国に伝わる伝承には…歌姫信仰の創始者…
初代の歌姫と四代目の歌姫に、歌声の儀を依
頼し…、帝国政府は、奇跡を目撃した!と…
記されている…が…、当代の歌姫マリア ア
ンコールは…更なる魔法の付与と謂う奇跡を
成せなかった…。
では…帝都動乱…その顛末を語るとしょう。
帝都に潜伏していた…反帝国組織群 銀狼の
実働部隊の進軍と帝国国軍の衝突により…、
戦場と化した帝都…。その帝都の一角…当代
の歌姫マリア アンコールによる奇跡が執り
行なわれようとしていた…会場へ…続く一本
道で…その2人は…殴り合いを始めていた。
絶対破壊の能力を有する…反帝国組織群 銀
狼の巫女代理と…会場へと続く一本道の防衛
を…1任された、暁の精霊王こと…アイオー
ンの対決は拮抗していた…。
自らの独壇場である格闘戦で…絶対破壊の拳
の能力を叩き付けたい…獅子の拳を持つ淑女
と…、淑女の任意による能力…その僅かな隙
を付き…淑女の独壇場である格闘戦に合わせ
る…スタイルを取る…アイオーン。防御した
瞬間に絶対破壊の能力が叩き込まれる状態が
2人の格闘戦の形を…殴り合いまで発展させ
ていた…。
どこを…どう…撃ち込んだか?撃ち込まれた
か?分からない…。一撃を許せば…獅子の拳
を持つ淑女…に…、負かされる!!と、謂う
緊張感…が…アイオーンの精神を疲弊させる
……。
互いに魔力を込めた拳がぶつかり、その余波
で、吹き飛ぶ…アイオーンと…獅子の拳を持
つ淑女…。
「相変わらず…気持ち悪いわね…」
自分の独壇場で互角に渡り合えるアイオーン
を、獅子の拳を持つ淑女は、そう評した…。
銀狼の巫女代理と暁の精霊王…。両者が再び
間合い…を制し…再び…拳を交えようした…
その瞬間!!歌声の儀が…執り行われる会場
に…無数の黄金の火柱が昇った!!
強大な魔力を感知した…淑女は、会場の方へ
視線を流す…。
歌声の儀が…執り行われる会場に昇る火柱。
その特徴を、瞳に宿し、「黄金の焔ね…」と
毒づく…獅子の拳を持つ淑女…。
帝国が誇る…最大戦力…黄金の焔は、歌声の
儀を完遂させる為の最後の砦である…。
(…戦場に於いて…あの人の側ほど安全な場
所は…ないからな…)
と…アイオーンは…心の中で呟いた…。黄金
の焔を…そのように配置したのは…他でもな
い…アイオーン自身である。
互いの間合いを制しつつ、睨み合う…アイオ
ーンと…獅子の拳を持つ淑女…。両者が再び
ぶつかり合おうとした…その瞬間!!光の奔
流が…歌声の儀を執り行う…会場より昇る。
光の奔流は、空へと昇り…扉の形を成す…。
天の扉と謂う下界と天界を結ぶ…歌声の御業
……。誰もが奇跡の再来を渇望する中…光の
奔流は…霧散した…。
歌声の儀を執り行う会場がざわめきに包まれ
る…。奇跡を起こす予兆は…あった。しかし
…奇跡は、起きなかった…。
「…なんで!なんで!!」
と…奇跡の再演を務める筈だった…マリアは
困惑する…。
歌姫は、奇跡を起こせなった…。と、謂う…
事実に…歌姫の秘事を知る…黄金の焔は衛兵
達に…一言…述べた。
「歌姫を…マリアを拘束しろ…」と…。
奇跡を起こせなかった歌姫に用はないのか?
見事なまでに引き際をわきまえる銀狼の実働
部隊…。
「撤退です!!」その報せを受け…獅子の拳
を持つ淑女は…、「まぁ…歌声の儀の再演は…
阻止できたし…よし!とするか…」と、撤退
してゆく兵士達の波に乗る…。すれ違いざま
に「…またね…」と、言い残し…。
帝都動乱…は…こうして結末を向かえた…。
アイオーンは…ただ黙って…歌声の儀が執り
行われた…会場の方角を眺めていた…。




