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暁の少年  作者: 川里麗ニ
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13/30

第3話 帝都動乱7

伝承の再来!と…酔う…帝都の賑わいを横目

に…アイオーンは目的の場所に辿り着いた。


帝都の賑わいが届かない…スラム街の一角に

ある…いつ潰れるか?分からない…木造建て

のアパート…その1室にアイオーンを呼び付

けた、主は…住んでいた…。


(…相変わらずな場所に住んでるな…)

と、アイオーンは木造建てのアパートの1室

の扉を…軽くノックする…。


「入ってこい!」と…言う部屋の主の声を受

け、アイオーンは、部屋の扉を開く…。


(ヤニ臭!!)と、謂うのが…部屋の扉を開

けた…アイオーンの第一感想…。


整理整頓など無用と謂う感じにゴミが散乱す

る部屋の中で、帝国を牛耳る賢人機関の筆頭

……三賢人の一人…黄金の焔は、珍しく難し

い表情で…紙面に視線を通していた…。


「先生…用件だけを…お伺いします…」


歌声の儀を目前に控え…蠢く…帝国政府と反

帝国組織群…。歌声の儀を完遂する為…、ア

イオーンは、歌姫の身辺整理と護衛の布陣を

敷き…歌姫の護衛…その総大将として動いて

いた…。


「コレ…どう見るよ…」と、眺めていた紙面

をアイオーンに投げ付ける黄金の焔…。黄金

の焔が投げ付けてきた紙面には、反帝国組織

群 銀狼 の布陣と…それを阻止したい帝国

国軍の勢力図が記されていた…。


護りを固め反帝国組織群を迎え討とうとする

帝国国軍と…歌声の儀が開催される会場に、

最短ルートで辿り着きたい銀狼は…歌声の儀

が行なわれる会場へと続く、一本道を拓く為

…会場へ続く一本道を一点突破で進行する予

定だ…。


(分かりきっていた事を…)と…毒づくアイ

オーンは、何故?今更?と、勢力図を眺め首

を傾げた。


「承知してると思うが…一点突破を狙うなら

…何故?右翼と左翼にも兵士を割いてる?」


(確かに…)と…アイオーンは、思考し…勢

力図を眺める。一点突破を狙う証拠になって

いるのは…会場へと続く一本道の部隊に現在

の銀狼が持てる最高の魔法使い…獅子の拳を

持つ淑女…が…配置されている為である…。


魔法も万物も破壊する絶対破壊の能力を持っ

た…反帝国組織群 銀狼 の最高戦力…にし

て、空白となった銀狼の巫女の代理を務める

獅子の拳を持つ淑女には、黄金の焔が迎え討

つ布陣が出来上がっていた…。


最高 対 最大 の布陣…。勢力図の情報を

頭の中で整理するアイオーンは、その違和感

に気付く…。一点突破を狙うなら帝国の最大

戦力…黄金の焔を相手にするには戦力不足…

そして…一点突破を狙うのに…何故か?分散

されている銀狼の勢力図…。その違和感にア

イオーンは、「成る程…」と…呟いた…。


「これは…一点突破と見せ掛けた包囲網!」

アイオーンの発言に眉を顰める黄金の焔…。


「確かに…一点突破を狙う布陣ですが…先生

も気付いているように、左翼と右翼に兵士を

割いています。一点突破を狙うなら、左翼と

右翼に名のある魔法使い達を配置するのは不

自然です。これは…銀狼を迎え討とうする帝

国軍を包囲する包囲網です!!」


アイオーンの言葉を受け…、黄金の焔は発言

する。


「成る程な…。違和感の正体は…それか…。

しかし…今更…兵士を動かしても…今度は、

銀狼の一点突破を許す…。どーするよ…」


黄金の焔の問いにアイオーンは、答える…。


「正面の軍勢は…自分が抑えます!!先生は

…歌姫の側にいて下さい!!」


風雲急を告げる状況…。黄金の焔は、アイオ

ーンの提案に、「任せろ…」と…だけ応えた。














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