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暁の少年  作者: 川里麗ニ
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第3話 帝都動乱5

あれは…数年前の事だった…と…アイオーン

は記憶していた…。ユフィ アスタロス…。

反帝国組織群 銀狼 の巫女見習い…として

歌姫の前に現れた、数年前のユフィは、自ら

を最高の魔法使い!!と、自負していた…。


銀狼の巫女としての将来を約束されていた彼

女は、賢人に次ぐ魔力を秘めた白銀の魔眼を

有する魔法使い。若気の至りがあった…。


帝国政府の中枢である歌姫が…どれだけの者

かと見定め…、落ちこぼれ達の学友に囲われ

る…歌姫を嘲笑っていたユフィ…。そして…

ユフィは歌姫を拐かし、歌姫を反帝国組織群

…、銀狼に明け渡そうとした。歌姫の失踪と

謂う、珍事にアイオーンも帝国も動く…。


しかし…反帝国組織群 銀狼 は、歌姫を帝

国政府と同等の扱いはしない…。と、歌姫を

帝国へと返し、ユフィは、独断行動の責任を

問われ…、銀狼からも帝国政府からも追われ

る立場になった。


身内からも、外敵からも追われる立場となっ

た、ユフィであるが…そこで…歌姫とアイオ

ーンが動いた…。ユフィを学友として他人に

深い慈悲を持つ歌姫は…、ユフィの救援を、

アイオーンに依頼…。実働は、アイオーンに

任せ、歌姫は歌姫の情報網を使い…、銀狼と

帝都政府に追われるユフィを救出した…。


それから…ユフィは、改心したのか?歌姫マ

リアと同じクラスで勉学に励んでいる…。


「歌姫の隣は、私の席なんですけどぉ!」と

主張しながら…。


天下泰平…事もなく帝国の首都は、昨日の砲

撃事件を忘れているのか?平穏だった…。


「だからね…マリアの事は、私にまかせて退

任しなさい…」と、独自の弁を解き、アイオ

ーンの退職を促す…ユフィ…。


学友に囲われ、談笑に興じる歌姫の背中を、

眺めるアイオーンは、ユフィの言葉を上の空

で聞き流していた…。そこへ…思わぬ珍客が

現れる…。アイオーン達の先をゆく学友達が

ざわめきたち…、その、ざわめきを集める人

物の存在に気付いた、マリアは、 「焔ちゃん

!!!」と、腰元まである赤毛を垂らす賢人

…黄金の焔に親しげに近付いた…。


黄金の焔は…今は亡き、マリアの母親…先代

の歌姫アリア アンコールと旧知の仲であり

アイオーンが歌姫の騎士の座に座るまでは、

賢人と歌姫の騎士を兼業していた…。


「よう!マリ坊!!」と、懐に飛び込んでく

るマリアを柔らかく抱き止める黄金の焔…。

「また賭博で、カモられたの??」と、言う

マリアに黄金の焔は、隠しもせず…「まぁな

!!」と恥ずかし気もなく言った。


「でも、まぁ…今日は…金を借りにきた訳じ

ゃねぇ…」と、懐に飛び込んできたマリアを

軽くあやし、アイオーンの眼前まで歩み寄り

黄金の焔は告げる…。


「数日後…歌声の儀を執り行う…」と…。


朝の穏やかな情景は、一変し、アイオーンも

学友もざわめき立つ…。


新たな伝承の…その…幕開け…だと…。


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