6話 新たな扉
さて、メインのドローンはこんなもので良いだろう
次はサブだ。とりあえず2パターン用意した
『創造』
一つ目が羽根をモチーフにした物。重力魔法で浮き、各羽を頂点とした点で結んで魔法陣を書くことで魔法による遠距離攻撃、それ自体を薄い金属で作っているためぶつければ鋭利な刃物にもなる
二つ目が球体タイプ、レンズが上下左右前後そしてそれぞれの間を埋めるように計25個取り付けられており、レーザーを中継、拡散するというもの
試しに羽状のものを使ってみる。
ギィン
切れ味は申し分ない、ついでで創造したこの世界の最高硬度の金属、オリハルコンを両断した。魔法陣の方もいい、汎用性が高いので便利だな、ただ位置の調整と多くの物体を同時に動かすので処理は大変だ
続いて球体タイプだが、こちらもこちらでピーキーだ、中継という案は素晴らしい、直進しかしないレーザーを曲げて撃てる、ただ進行方向にドンピシャで設置しなければいけないのが難点だろうか。さらに言うなれば魔法を使えば曲げて撃てるのでわざわざレーザーにする理由はない、ただロマンはこちらの方がある。実際に機体に乗せるのはこのタイプにしよう。汎用性をとるより何か一つに特化させた方が面白いかもしれない
「猫ちゃん、ちょっと私用に羽のやつ作ってくんない?」
「作る分には構わないですが、扱いにくいですよ」
「いいから」
うーむ、自分で使う分には加護と設計で無理やり処理していたが、生身の人間が使うとなると少々難しい、サポートするシステムでも作るか
『設計』『創造』
結果、100枚単位で動かす計千枚の羽が出来上がった、もちろん個別に意識すれば一枚一枚動かせるが、基本は100枚単位で動くよう設計した
「で、できたら背中につけられるようにしてくれると…」
「それぐらいでしたら」
一部の羽に使用者の肉体を惹きつける魔法陣を仕込む、こうすればできるだろう
「おーすごい」
完成したものを着用して使ってみている、ふむなるほど羽で自分を持ち上げることで擬似的な飛行を再現しているのか、自分に重力魔法を付与すれば済む話だが、確かに翼というものにはロマンがある。
「お嬢様は昔から聖書に出てくる天使様が好きでしたものね」
「ずっとしたかったことが叶って嬉しいのでしょう」
次はパワードスーツとかでもいいかもしれない…あれ?最初は巨大ロボを作りたかったのでは?生まれてこの方巨大ロボットにしか興味がなかったのにここにきてパワードスーツ?いや、何で…
主人公は気づいていないが、巨大ロボットではなく、生身の人間を強化するという趣味に目覚めた瞬間である




