表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
つないだ手の先に  作者: はらぺこ姫
こぼれた話
PR
43/52

プレゼントは

【ミッション開始】

和馬さんに連絡しようとして、止める。

帰る前に、プレゼントを買いに行こう。

時間はまだ大丈夫。

和馬さん、身に着けるもののこだわりが強いから。

初めから欲しいものは聞いておいた。

無事購入出来てほっとする。

ふと思い出して、子供の頃読んだ絵本を検索。

「渡したら食べてくれるのは判っているから」

でも、やるならもっと甘い雰囲気で渡したい。

絵本の内容に合ったお菓子を探す。

あった。これだ。

アップルパイ。

リンゴを煮詰めるのは問題ない。

シートを市販品で作れば出来そう。

よし、このままついでに買ってしまおう。

あと、演出に必要な物は。

私は魔女の役をするから。

いつもより大人っぽい雰囲気にしてみよう。

服は、ちょっと行ったことのないお店を選ぶ。

色は黒がメイン。

かつ、貰ったネックレスにも合うのを。

そう考えると、なかなかいいのが見つからない。

ふと、コートが目に入る。

これなら、良い感じかも。

急いで購入。

お店が閉まるまでに間に合って良かった。

家に帰って、準備するものを確認。

そうだ、大事な物を忘れていた。

7人の小人が居ないと、何の話か判らない。

ミニサイズなら、可愛いしすぐ出来そう。

よし。花音バージョン頑張る!


【ミッション成功?】

当日は、あえて私の運転する車でディナー。

ここは、鈴の結婚式の二次会で使った場所。

予約しておくと、特別メニューにしてくれる。

そんな風に鈴に教えて貰って、予約。

デザートは控えめ。

私のアップルパイを食べてもらうから。

帰りの車は森を抜け、山の上の駐車場。

今日はライトアップをしてない。

けど瀬戸大橋が見える、とっておきの場所。

後ろの席に置いていた、包みを取り出す。

和馬さんの目の前で開ける。

包みの中に一緒に入れていたフォーク。

それを取り出す。

最初から一個。目的は一つ。

あーんをしてみたい。

フォークを刺す。

「何?」

和馬さん、びっくりしている。

理解が追いついてないよう。

「食べて」

フォークに刺したアップルパイ。

「リンゴ。食べて」

和馬さんに差し出す。

しばらく、アップルパイを眺めていた和馬さん。

後部座席に視線を移す。

「だから、ここに7人の小人が居たのか」

後部座席には、小さなぬいぐるみが7体。

小人を作るのは楽しかった。

余所見をしている間に。

和馬さんはパクリと食べている。

「リンゴは美味しかったけど。

で、この場合。

どっちがお姫様の役?

ラストは知っているよね?」

…え?

そこまで、考えて無かった。

でも、和馬さんは続きをやる気満々。

私は、魔法使いの役のつもりだった。

この雰囲気は、魔法使いのラストの話ではない。

目の前のフォークを見る。

もう一度、和馬さんを見る。

和馬さん、にこにこと私の答えを待っている。

これって、もしかしなくても。

どっちに転んでも、ラストの答え同じじゃない?

後日、和馬さんにいじめられたと鈴に報告。

「花音。そう言うとこだよ」

鈴の呆れた声。

「ミッションなんて2度とやらない!」

と鈴には言ったものの。

でも、あれだけ喜んでくれるなら。

違う形なら、やってもいいかも。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ