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布と布の戦い(1)〜反撃の糸口〜
影の織工たちが街に雪崩れ込む。彼らの黒い糸はまるで生きているかのように動き、人々を絡め取ろうとしていた。
「ジョナサン、アーチボルド!隊列を崩しちゃダメよ!」
タエの指示が響く。彼女は慌てることなく、慎重に針と糸を操りながら戦場を見つめていた。
「布はただの防具じゃないわ。戦場を“縫い直す”ためにあるのよ」
タエは、色とりどりのキルトを戦場に投げ込んだ。
「タエさん、何を…?」
仲間の一人が驚くが、次の瞬間、影の織工の黒い糸が布に絡みつく。
「糸が絡まった…!」
黒い糸はカラフルなパッチワークに引っかかり、その動きを鈍らせていた。
「はは!ばあさんもやるじゃねぇか!」
戦場の中、いくつかの黒い糸が団員に絡みつく。
しかし...
「パッチワークを千切るんだ!操られない、
操られていないぞ!」
「これが…パッチワークの力!」
ジョナサンは感嘆しながら剣を振るい、影の織工の一人に切り掛かる。
「よし、反撃開始だ!」
布と布の戦いはその火を増していった。




