表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
冬の記憶  作者: 夜霧
PR
18/19

謝罪

大変遅くなりましたm(_ _)m


 

 記憶が戻り夢を見なくなってから数日後、僕は墓の前にいた。墓には冬木桜の書かれている。


 そう、ふさちゃんの墓だ。


 ここに来る前にふさちゃんの家を訪れ場所を聞いたのだ。


 訪ねた理由は本当の事を伝える事と、謝罪をするためだ。


 あの日、ふさちゃんの家を訪れた時に会った女性はふさちゃんが一人で外に遊んだと言っていた。


 言わなかったのだ、僕が連れ出した事を。


 ふさちゃんの両親に子供の頃の事を全て話した。図書館で会った事も、僕が連れ出した事も。


 話し終え謝罪した後、僕に言われたのは予想外のものだった。


「安住さん、桜の友達になってくれてありがとう」


 理由を聞くと当時の事を話してくれた。


 共働きで夜遅くまで仕事だった為、ふさちゃんと触れ合う事があまり出来なくて、仕事が休みの日でも体が弱かったからどこかに連れてってあげる事も出来なかったんだそうだ。それに、ふさちゃんは人見知りで引っ込み思案な子だったから、友達が出来ずにいつも本ばかり読んでたんだ。


 でもある日、図書館から帰って来た時に友達が出来たと言って、その日からふさちゃんは少しずつ明るくなった。今日友達とこの本を読んだ、こんな話をした、なんて事を毎日楽しそうに両親に話したそうだ。


 けど、医者にある事を言われて目の前が真っ暗になったそうだ。


 医者が言ったのは、ふさちゃんは長くて後十年生きられるかどうか分からない。


 そんな時だった、風邪をひいたのは。


 外で遊んだと知った時は怒るつもりだったけど、風邪をひいてるのに外で遊んだ事をとても楽しそうに話すふさちゃんを見て怒る気が無くなったという。




 記憶が戻ってから僕は、ふさちゃんに声をかけなければ良かった、出会わなければ良かったと後悔していた。でも、もし会っていなければふさちゃんはずっと独りぼっちだったのかもしれない。


 帰ろうとしたその時だった。


「思い出した?」


 この声、まさかと思い声のした方を向くとふさちゃんがいた。

感想などあればお願いしますm(_ _)m

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ