過去 3
過去編書くの難しいかったです。
もう何日も来てない。
もしかして風邪をひいたのかもしれないと思ったけど、来なくなった日数を考えるともう治ってもおかしくない。
心配になってふさちゃんの家に行こうとしたけど、家がどこにあるのかわからない。どうやったら会いに行けるか考え、受付けのお婆さんなら知ってるかもしれないと思い、聞いてみた。
「ふさちゃん? はて、そんな名前の子いたかねぇ」
「僕と同い年位の子だよ」
「ああ! それなら冬木さんところの一人娘の桜ちゃんだね」
冬木桜って名前だったんだ。何でふさって名前を名乗ったのか気になったけど、ふさちゃんの事が心配でそれどころじゃなかった。
「そういえば桜ちゃん最近来てないね。あの子、体が弱いから風邪でもひいてなきゃいいけど」
「ねぇ、体が弱いってどうゆう事なの?」
「おや、知らないのかい。簡単に説明すると病気になると治りにくくなるって事だよ」
治りにくい。
まだ風邪をひいたと決まった訳じゃないけど、もし風邪をひいてたら僕のせいだ。そう思うと居ても立っても居られなかった。
「お婆さん。ふさ、冬木さんの家知ってる?」
「ああ知ってるよ。行って顔を見せておやり」
「わかった!」
お婆さんから教えてもらった住所に向けて行く。
ふさちゃんに会ったら、体が弱いという事を知らずに外に連れ出した事を謝ろう。
もし風邪をひいてたらお見舞いをしよう。今は何も持ってないけど、次お見舞いに行く時にふさちゃんが好きそうな本を持って行こう。
ふさちゃん家に着く。チャイムを鳴らすけど誰も出てこない。
どこか出かけてるのかな?
「そこ君、そこで何してるの?」
振り向くと、犬を連れた散歩中の女性が不思議そうに見てる。
「あの、ふ、桜ちゃんに会いに来たんです」
「あぁ、桜ちゃんね・・・」
ふさちゃんの名前を聞くと、女性が悲しそうな顔になる。
その顔を見て、ふさちゃんに何かよくない事が起こったのだと分かった。
「あの、何、かあったん、ですか?」
聞くのが少し怖い。でも、聞かずにはいられなかった。
「・・・桜ちゃんね、亡くなっちゃったの」
「え・・・」
何を言われたのか分からなかった。いや、分かりたくなかった。
亡くなった?
ふさちゃん、死んじゃったの?
嘘だよね・・・
「桜ちゃん、もともと体が丈夫じゃないのにいつも行ってる図書館に行かずに、一人で外に遊びに行っちゃったらしいのよ。そのせいで風邪をひいてこじらせちゃって・・・」
僕のせいだ。僕が連れ出したから、体が弱い意味を知らなかったから、そもそも僕がふさちゃんに話しかけなかったら・・・
後悔ばかりがつのる。でも、後悔をしてもふさちゃんはもういない。
「もしご両親に会いたいなら、また明日来なさい。明日なら葬式から帰ってきてる筈だから」
頭に何も入ってこない。
ただ僕のせいで、ふさちゃんが死んだ。それしか頭の中になかった。
ここから先の事はほとんど覚えない。
ただ気がつけば、ふさちゃんの事を忘れてた。
僕がふさちゃんの事を忘れていた理由。それは、罪の意識が僕の記憶を封じ込めていたのかもしれない。
「誠? どうした」
「安住くん?」
悲愴な面持ちをした僕に気付いた西村と高橋さんが声をかけるが、何も答える事が出来なかった。
全てを思い出した今、役目を終えたとばかりに、その日からあの夢を見なくなった。
感想などあればお願いしますm(_ _)m




