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冬の記憶  作者: 夜霧
13/19

写真

すみません。前話のヒントで最後少し書き忘れていたので書き足しましたm(_ _)m


 休みの日、部屋でアルバムを指でなぞりながら見直していた。


 昔、冬木さんとどこで会ってどんな事をしたんだろう。そして、彼女に何をしてしまったんだろう。


 何もわからない。何故思い出す事が出来ないんだろう。そう思いながらアルバムを指でなぞる。


「ん?」


 ふと指先に違和感を感じた。その写真をよく見ると、もう一枚写真が隠れている事が分かった。


「これ、冬木さん?」


 その写真は図書館で撮られていて、5、6才程の冬木さんらしき女の子が写っていた。


 他にも無いかと調べるといくつか出てきた。


 一枚は図書館で僕とその子が一緒に写っている写真。その他はその子と外で遊んでいる写真だった。


 図書館はこの町のだと分かるけど、外で遊んでいる場所はよく分からない。でも、写真には雪だるまや雪ウサギ、小さなかまくらが写っていた事から夢で遊んでいる場所だという事が分かる。


「図書館に行けば何か分かるかもしれない」


 そう思って、写真を持って図書館に行く事にした。






 図書館に着いて中に入ると、受付けにいたお婆さんに声をかけられた。


「おや、あんた誠君かい?」


「あ、はい。そうですが」


「おお! そうかい。大きくなったねぇ〜」


「あの、僕の事知ってるんですか?」


「知ってるも何も、昔よくここに来てたじゃないか?」


 昔よくここに来ていた? 思い出そうとするがまた思い出せない。もしかして、冬木さんに関する事全てを忘れているのか。


「それで、今日はどうしたんだい?」


「えっと、この写真に写っている子誰だか分かる?」


 図書館の写真をお婆さんに見せる。


「ん? どれどれ・・・、あ〜これ冬木さん家とこの娘さんだね」


 やっぱり! それじゃあ冬木さんは夢に出てくる女の子なんだ!


 そう喜んだのも束の間だった。


「でも、冬木さん家の娘さんはもうおらんよ」


「え?」


「確か、五つか六つの時に風邪をこじらせてな。元々、体の弱い子だったからなぁ」


 お婆さんの言葉を信じるなら、彼女は一体誰なんだ・・・






 帰り道、僕の頭の中は混乱で一杯だった。冬木さんに姉妹はいないと言ってたし、はっきり聞く事は出来なかったけど、お婆さんの言った事から冬木さんは五つか六つの時に亡くなっている。


 なら、僕が会っている冬木さんは一体誰なんだ?


「あれ、誠君?」


 冬木さんだ。


「あ・・・、え、っと・・・」


 冬木さんに聞きたい。けど、頭の中が混乱してるせいで何を聞けばいいのか分からない。


 そんな僕の様子を見て、冬木さんは困ったように笑う。


「まだ、思い出せないんだ」


 その言葉に、僕は何も言えなかった。


 冬木さんは少し悲しそうな顔をすると


「ごめんね。もう、私には時間がないの」


 そう言って冬木さんはその場から立ち去ってしまった。





 それから数日後、冬木さんは学校に来なくなってしまった。

感想などあればお願いしますm(_ _)m

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