第112話 終わる戦いと書いて終戦という
ヴィルナとリアンの戦いが終わる数十分ほど遡る。ソウヤとリーダー格の女が人間離れした戦いが行われている。
「お前、少しスピードを上げたな?」
「いやお前も人のこと言えないだろ!」
ソウヤとリーダー格の女はこんな会話をしているとは考えられないくらい壮絶な戦いをしている。多分この戦いをもし仮に物理の題材にしたとしても問題として成立しないだろう。何せ、物理では考えられないというか異世界常識が適用されているのだから。
「そろそろ、この勝負も飽きたな。どうだ、ここはスキル対決でもしないか。魔法でもいいぞ。」
「いいぞ、スキルでも魔法でも何でもいいぞ。」
リーダー格の女はニヤリと笑い、ソウヤのレビールを受け止め鍔迫り合いが生じた。
「では、私がSSSランクになった所以を見してやろう。」
その言葉とともにリーダー格の女が陽炎のように消えソウヤは前倒れになった。
「おっと、これは見たことあるぞ。お前使えるのか。」
ソウヤは、姿が見えないが確実に近くにいるリーダー格の女に話しかけた。
「ほほう、これを知っているか。私の師匠は獣人族でな。最初にこの技を教えてもらったんだ。」
どこからか聞こえてくる声。声から位置を特定しようとしたソウヤだったが声がこもっていて一が特定できない。ソウヤが、リーダー格の女を探しているとソウヤを中心に魔法陣が展開され、空高く魔法陣が重な合うように数十個もの魔法陣が展開される。。
「おいおい、そんなことができるのかよ。」
「ここで驚くのは早いぞ。これはほんの挨拶だぞ。」
魔法陣が地面の一枚に圧縮されソウヤの周りの重力が何百倍になり、膝と地面がくっついたようになり体を動かすことができなくなっていた。
「これは、すごいのがきそうだな。」
「そうだ。さぁ、お前はこれに耐えれるかな。」
するとソウヤの目の前の空間が揺らいで女が出てきた。女は深呼吸をするとカット目を見開いた。
「多重魔法:リンク:ファイヤーアロウ グランドブレイク ウィンドカッター」
ソウヤの周りに数えきれないほどの量の火でできた矢や風の斬撃、ものすごく大きい岩が出現しソウヤに向かい飛でいく。
「あらまぁ。」
ソウヤは能天気にそんなことを言った瞬間その飛んできたものがすべてソウヤにぶつかった。爆炎や土ぼこりが巻き上がりソウヤは普通だったら無事じゃないだろう。
「ふっ、この程度か数年ぶりに新しいやつが入ったと思ったから骨があると思ったらとんだ腑抜けだったわ。こいつの仲間の女のほうが強いのではないか。とりあえず、体はさすがに残ってるだろうから回復魔法でもかけてやる…!?」
女はソウヤを完全に倒したと思っていた。それもそうだろうあんなの喰らったら普通は死ぬかその一歩手前までにはなるだろう。しかし、煙の中から今回は無傷とはいかなかったがところどころ傷だらけのソウヤが出てきた。
「痛すぎるだろ。あれ、多重魔法だっけ?どう考えても魔法を究めましたよっていう攻撃じゃん。うわ、ここの骨ヒビ入っているよ。いてぇ、体の至る所から血が出てるよ。」
女は驚きのあまり、口をパクパクしている。ソウヤは自分に回復魔法をかけながら周りを見てると、ヴィルナとリアンが相手の一人を倒したようでへたり込んでいた。リアンは銃撃戦、ガルは魔法を阻害しながら魔法使いに近づいている。
全快になったところで女のほうに向きなおった。
「さて、魔法とスキルの勝負だったよな。」
ソウヤは満面の笑みで天に手を向けた。ソウヤがぐるぐると手を回し始めると黒い雲がソウヤの手を応用にそれでくるくると渦巻き始めた。バッチンバッチンと帯電しているのがわかる。
「行くぞ、先輩。
インフィニット・ライトニング・ブロウ」
ソウヤが女のほうに手を下すと、雲の渦の中心から螺旋を描きながら女のほうへと雷撃が放たれた。
「ははは!まさかこんなものをできるとは!いいだろう!受け止めてくれる!」
女は一瞬で雷撃のほうへと何重にも防御魔法の魔法陣を展開した。しかし、まるで薄い氷を割るかのように魔法陣を壊し、雷撃が女のほうへと向かった
「はは、まさかここまでと強いとは!?」
女は腕を左右に伸ばしたと同時に雷撃が女を飲み込んだ。女は力なく倒れこんだ。
「ここまでか、」
リアンと撃ち合っていた男は手を挙げ投降した。
「こ、降参です。」
魔法使いはベルメスに追い詰められて手を挙げて、涙目で降参した。
「みんな何騒いでるのー?ふぁ~ぁ」
馬車から大きなあくびをしながらガルが出てきた。




