第111話 激しい戦いと書いて激戦です。
ソウヤとリーダー格の女とヴィルナとエルンは暑苦しい男と、エルンは知的そうな男と、ベルメスは相手の魔法使いの魔法の発動じゃまをしていた。
ソウヤとリーダー格は、一般的な冒険者では追いつけないような戦いを繰り広げている。どう言葉で形容していいのか。少し言えるとしたら、まず物理法則を無視知っているのはわかる。
「ははは、お前のその動きはどうなっているんだ!?」
「貴様こそなんだ!その戦い方は、さっきから武器の形状が変わっているぞ!?」
そう、ソウヤはレビールの形状をその時に適した形に変えながら戦っている。一方リーダー格の女は鎌が地面にぶつかるとバウンドしてソウヤに攻撃してくる。鎌はどこからどう見ても金属でできているがスーパーボールのようにバウンドする。
「ここまで人と戦って楽しいと思ったのは久しぶりだ!」
「俺は、いつも新しいことの発見ばかりだよ!」
この二人の攻撃スピードがさらに上がっていく。そして面白いことに音速を超えているはずなのに、衝撃波が出てない。まぁっどうでもいいことか。
同じころ、ヴィルナとリアンと暑苦しい男の戦いは、暑苦しい男が優勢だった。リアンと暑苦しい男が戦っている横からヴィルナが不意を突くのだが、なぜか全て見切られて交わされてカウンターを食ってしまう。
「リアン、このままじゃだめだと思う。」
「ああ、それは妾も思っているところじゃった。」
ヴィルナとリアンの装備はボロボロになっており、ところどころ血がついている。肩を上下にさせながら、暑苦しい男のほうを向いている。あちら側は、ボロボロになってはいるがそこまでではない。
「お前ら、なかなかやるじゃねぇか!!だがまだまだだな!」
暑苦しい男が大剣を構えた状態でヴィルナとリアンのほうへと跳躍し、大振りで振り下ろしてきた。ヴィルナとリアンは、それぞれ別のほうへと別れて避けた。
「ヴィルナ!波状攻撃で行くぞ!」
「分かった!」
リアンはリヴァインブレイクを暑苦しい男に向かい力を込めて切り上げた。がしかし、暑苦しい男は大剣で軽々と止められてしまった。
「はぁぁあ!!」
ヴィルナがそれを見てリアンの背後へと回って暑苦しい男の死角から切りかかった。
「ぐはぁぁ!」
ヴィルナの力を込めた突攻撃をもろに喰らった暑苦しい男は、たとえ装備を貫かないとしても衝撃は肉体へと伝わるので大ダメージを与えた。
「おもろいことやってくれるやんけ、こっちもおもろいことやってやるわ!!」
暑苦しい男の装備が形状を変え騎士のような鎧へとなった。大剣もエネルギーを圧縮し太刀へと変形した。
「これはな、俺の家に代々伝わるスキルでな、長所しかないスキルなんだよな!欠点といえば、少し強すぎて戦いを楽しめないことと、魔力の消耗が早いことかな!?」
暑苦しい男は明らかに力も魔力の質も上がっている。
「ヴィルナよ、あちらさんは決着をつけようとしているぞ。」
「そうだね、こっちもギリギリだから本気出しておわらせないと負けちゃうね。」
ヴィルナはキュレンをしまい、リアンは構えなおして魔力を高めた。
「大罪武装:嫉妬の細剣」
「はぁああ!!」
ヴィルナの体には大罪武装を纏い手には細剣を持っている。リアンとリヴァインブレイクに電撃を纏っている。
「おうおう、お前らもそういうのができるんか!じゃぁ、楽しもうじゃないか!」
暑苦しい男がヴィルナに狙いを定め走ってくる。
「リアン、私の攻撃よりワンテンポ遅れて攻撃して。」
「了解じゃ。」
リアンは一歩下がって、ヴィルナは暑苦しい男のことを迎え撃った。
「奥義:グランドブレイク」
暑苦しい男の剣が眩いほど輝いている。エネルギーを圧縮させそれを相手にぶつける技のように見えた。ヴィルナは一瞬で理解し、的確なスキルを発動させた。
「スキル:嫉妬の一撃」
ヴィルナは大鎌に魔力を込めて下から上へと切り上げて暑苦しい男の剣にぶつけた。
「なぁ!?」
「き、きつい、けど頑張んなくちゃ!!」
これまた物理法則を無視したスキルである。剣に溜められたエネルギーを様々な方向へと発散させることによってエネルギーを一時的に0にした。
「今だよ!リアン!」
「待っていたぞ!!」
リアンはリヴァインブレイクに魔力を込めて待機していた。
「はぁぁぁああ!!!」
リアンの渾身の一撃が暑苦しい男に直撃した。男の鎧は砕け男の肉体へと達したが抉るところまではいかなかった。
「はは、まさかこんな力が残っていたとはな…」
男はそういって吐血し倒れこんだ。
「よかっ…た…」
ヴィルナは男が倒れたのを見て安心したのか武装が解除され地面へと倒れこんでしまった。
「おい、ヴィルナよ。まだ五分も経っていないぞ!?どうしたんじゃ!?」
「あいつの力強すぎて私の力のほとんどを使わないと無に帰すことできなかった。もっと頑張んなきゃ…」
ヴィルナはそう言い終えると気絶した。
「お疲れじゃな。ほかのものはどうなったのじゃ。」




