第110話 お客さんでーす!
「おいおい、これはまた面白いお客さんが来たな。いや、来ちゃったのか?」
寝ていたソウヤなのだ、何者かがこの馬車を包囲しているのに気付き起きた。しかも、たちが悪いことに気配をというか存在をも消している感じだ。
「ソウヤも気づきましたか?」
「あぁ、この気配の消し方は暗殺者か?」
この感じにソウヤだけでなくエルンも気づいたようで目を覚ましていた。
「一人、二人、五人ですかね。」
「あぁ、多分この感じ一人はあれだな。セアン以上の強さだぞ。面白い
ソウヤはごくりと喉を鳴らして、顔が自然ににやけてしまっていた。
「ソウヤは、戦うのは良いけどほかのみんなを起こしてからのほうがいいよ。あとね、セアンって誰?」
「あぁ。また今度詳しく話すよ。まぁ、起こすか。」
ソウヤとエルンは、ほかのみんなを起こしたがガルだけは起きなかった。ガルはソウヤたちに心を許してからというものいつもこんな感じだ。まぁ、その話はあとにして、ガルを除いたソウヤたちは馬車から外に出た。
「おうおう、やっぱりクロイソウヤってやつじゃないか!?姉さん、ビンゴでっせ!」
「お前は、その言葉遣い何とかならないのか?姉さんの顔に泥を塗るつもりか?」
「け、喧嘩はよくな、ないですよ。ほら姉さんもあきれてるよ。」
「そうだぞ、お前ら、喧嘩するなら相手が違うぞ。あそこにいるだろう。」
「そうだ、喧嘩するならこの今や最強のパーティーとも言われているほどの相手が前にいるんだぞ。そっちにその力を使え。」
「「分かりました姉さん!!」」
その謎のやり取りを繰り広げていたが、一つだけ確かなことがある。穏便にはすまないということだな。
「俺はあの女をやっていいですか?!姉さん!?あの大剣の!」
この無駄に厚かましい男は背丈以上ある重そうな棍棒をリアンに向けていた。
「礼儀の知らぬ男は嫌いじゃ。相手をしてやろうじゃないか」
リアンもリヴァインブレイクを鞘から抜き剣先を暑苦しい男のほうに向けた。
「ソウヤ~私あの女の相手させてもらうよ~。なんだか天敵な気がするの~」
ベルメスがソウヤの腕の裾を引っ張ってきた。
「あぁいいぞ。手加減はしろよ。」
ソウヤの言葉を聞いた暑苦しい男と言い争っていた女の頬がピックと動き不服そうな顔を向けてきた。
「あなたは、そこの女より私のほうが弱いと思っているんですか?それはいささか不服ですね。あなたは仲間がズタズタにされるのを見てなさい。」
そんなことを言いながらソウヤたちのほうへと跳躍してきた。あぁ、こいつ空気読めないやつなのかなと思いながらソウヤはその女のことを見ていたら。ベルメスがその女の近くまで素早く移動し腹部を蹴り上げた。
「ガハァッ!!」
「初めてこんなKYを見たよ。モテなさそうだね。」
KY女は、ベルメスの蹴りをもろに喰らってしまいよろよろになってしまった。口からもう血を出しし倒れこんでしまった。
「ソウヤ~、気のせいだったわ~。私の感も鈍ったな~」
「あいつ先に出ってたくせに速攻でやられてやがるぜ!!じゃぁ、俺も出るかな!?」
暑苦しい男がリアンに向かい飛び出そうとしていたが、リーダ格の女性に頭をつかまれ止められてしまった。
「やめておけ、お前もこいつみたいになるぞ。」
いつの間にか気絶していたKY女のほうを指さして暑苦しい男を諭した。
「マジっすか!?姉さんの言う通りにしますよ!」
暑苦しい男は武器を構えなおしてソウヤたちのほうに向きなおった。どうやらあちらのリーダーさんは頭が切れるようだ。
「お前は回復魔法教科魔法で私たちの援護を、お前は弓で私たちの援護を。お前は、私と一緒に前線で暴れるぞ。」
「「「了解!!」」」
綺麗な連携が取れた四人がソウヤたちのほうに向かいやってくる。ソウヤたちもそれぞれ構えた。ソウヤたちはこういうゲリラ戦のためにソウヤたちは陣形をもうみんなに伝えていた。
「さて、実質最年少でSSSクラスになったクロイソウヤの実力はどんなものかな!?」
リーダー格の女がソウヤに向かい背中に背負っていた鎌を振り下ろしてくる。ソウヤもレビールで迎撃する。
「ソウヤ、私もそっちに…!?」
ヴィルナがソウヤのところに向かおうとしたが殺気に気づき後ろに大きく下がると、ヴィルナが走っていた場所に矢が五発刺さっていた。
「勘のいい人ですね。」
比較的落ち着いている男の精密射撃をしてきた。その男の弓矢がヴィルナに狙いを定めた。目にも留まらぬ手さばきで数十本の矢がヴィルナに向かい放たれた。が、その矢はどれ一つとしてヴィルナのもとへと行くことはなかった。
「残念だね、早打ちなら私も負けてないよ。」
エルンがすべての矢を撃ち落としていた。
「なるほどではあなたの実力見してもらいましょう。」
男がソウヤ、ヴィルナ、リアン、エルン、ベルメスを狙いものすごいスピードで矢を放ち始め、それをリアンはその矢を撃ち落とすという射撃対決が始まっていた。
「ヘイヘイ、力勝負なら負けないぜ!」
「そうかい、じゃが、妾も負けはせんぞ!」
ここも相変わらずな力と力の勝負かと思ったが。
「今じゃ、ヴィルナ!」
男の後ろに回り込んでいたヴィルナが背後からキュレンで突攻撃を仕掛けたが。
「そこにいるのは知ってたぜ!」
キュレンの剣先が男の肉まで到達できず服の上で止まってしました。
「俺のスキルの一つで俺の纏ったものは固くなるんだぜ!!」
男はリアンのことを切り払い、体をねじってヴィルナにまわし蹴りを喰らわした。
こうして、謎のパーティーとソウヤたちの戦いが本格的に始まった。
ガルは気持ちよさそうにソウヤにいつの間にか作ってもらっていた抱き枕を抱き着きながら眠っていた。
お気づきの方もいるだろうがこの物語は、みこじゃの行き当たりばったりの作品である。ここまで続いているのは奇跡に近いかもしれない。




