第101話 なんだか似たような感じ
クリストリアンの王都の中央にイェータの教会があり、それを囲い込むようにほかの主要な神々の教会がある。
ちなみに王城は、王都の最北端に山に寄り掛かる様に建っている。王城も教会を思わせるような造りになっている。
ソウヤたちは、その教会の密集地でスタンドガラスを見て回っていた。
「見て、これイェータ様の横にいるのってベルメスに似てない?」
ヴィルナの指さしたところにドラゴンが描かれていた。確かにそのドラゴンはベルメテウスダークドラゴンだと思う。みんなベルメスのほうを向いたがベルメスはきょとんとしている。
「いやいや~私そんなに生きてないから~まだ480だよ~多分、それは前のやつだと思うよ~勇者に殺されたやつだと思う~」
魔獣の生態はまだわかっていないもののほうが多い。 エルメスもその一人だろうな。ベルメスは手を顔の前でブンブン振っていた。ベルメスにしたら年は重要なことなんだろう。
「そういえば、主人はどのくらいの神の加護をもらっているのじゃ?」
「それ、私も知りたいです。」
リアンとエルンがソウヤのほうを向いてそんな質問を投げかけてきた。
「なんで、そんな急に。」
「いや、教会を見てたんじゃがな。そういえば、主人いろんな神の加護をもらってたなと思ってじゃな。」
「私は単に興味です。」
リアンとエルンは、ソウヤの答えを待っている。が、ソウヤ自身も全体を把握していない。だから答えることができない。
(どうしたもんか。)
(全員って言ったらそれで解決だと思いますよ。マスター)
アストが以外にも豪快なことを言ってきた。しかし、そういっても過言でもないだろう。確かに、大体の加護はもらっているからな。
「全員だ。多分。」
ソウヤは、リアンとエルンに答えた。しかし、みんなに聞こえるように話していたからヴィルナたちも聞いていた。まぁ、ソウヤの次元の超えた発言にリアンたちは固まった。
「また、ソウヤはもう何でもありだね。」
全くその通りである。
「ははは、そうでもないと、思うぞ。」
ソウヤは先程からこちらを建物の影からこちらを見ているやつを見ながらそうつぶやいた。
今は、食事処で昼飯をたべているところ。ソウヤたちは魚料理を頼み、ヴィルナは例によって激辛魚料理を頼んでいた。なんかも、見ているこっちがひりひりしそうなほど辛そうなものだった。
「おぉ、うまいなこれ。」
ソウヤは、あまりのおいしさに思わず言葉に出してしまった。ほかのやつらも同じようだ。みんなおいしくて無意識に笑みがこぼれている。
「おいしかった。おいしいしボリュームもいい感じだったな。」
ガルがそういうとみんなうんうんとうなずいていた。
「いや~、この味は忘れることはないだろうね。」
皆大変満足しているようで、しばらく味や触感などの話で花を咲かしていた。
「さて、次はどこに行くかな。」
「軽―く、動きたいな~」
ガルがそういうとリアンとヴィルナ、それにベルメスも賛同した。
「そういえば、武神の教会前で力比べできるイベントをやるって聞きましたよ。ちょうど今から向かえば間に合うんじゃないですかね。」
「じゃぁ、今から行こうー!」
おーと言いながら、うちのやんちゃな子たちって言ってもお姉さんもいるけど腕をくるくる回しながら店を出ていった。
「会計お願いします。」
ソウヤはしっかりと会計をした後にみんなの後を追いかけた。
「さぁさぁ、力に自信があるやつはいないか!ルールは簡単!剣技や魔法など何でもいい相手を殺さないない程度にたおせばいいだけ!優勝すれが、豪華賞品がもらえるぞ!」
いつの間にかプロレスのリングのようなものとそれを囲むように観客席が設置されていた。周りには参加者と観戦に来ている人でごちゃごちゃしていた。
「さてエントリーするかな。」
ソウヤたちは参加名簿に名前を書いた。名簿をざっと見て見るとなんだかおもしろい名前があって面白くなりそうだった。
エントリーしてから大体十数分経ったくらいにリングの上に主催者と思われるむっきむっきの神父様が立ち、拡声の魔石を持っている。
「さぁ、武神様に力自慢の者たちの燃えるような戦いを献上してくれ!」
神父様の声とともに観客が盛り上がった。
「さぁ第一試合目だ!」




