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三、少女の思い
死にたい、と思っているわけではない。ただ生きているのが辛い。
毎日毎日刀を持ってたくさん殺して。
周囲の人間に嫌われている、なんてことは心底どうでもよかった。
自分が生きるために他人を殺し続けるのに疲れてしまった。
目の前の敵を斬る度に、吐気がする。
理不尽な暴力や罵詈雑言にもやっと慣れたと思ったのに、意外に精神は参っていたようだ。
自分のことなのに第三者のように分析する自分に笑いが込み上げてきた。
それだけ冷静なはずなのに、打開策だけは見えない。どこに行こうとしても暗闇が続いて、一歩も踏み出すことができないのだ。
膝を抱えて顔をうずめようとすると、足首につけられた鎖に目がいく。この鎖がなくても、きっと自分はここから逃げられない。
涙より先に自嘲的な笑みが浮かんだ。
きっと死ぬときも自分は笑っているのだ。
この苦しみから逃れられるのだから。
そんなことを考えていると夜が明け始めている。また眠れなかったのだ。不眠に悩まされつつあるなんて自分も本当に弱いものだ、と自嘲ぎみな笑みを浮かべた。




