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魔法が使えないエルフと最強魔法使いの冒険譚  作者: タライ
ドワーフ王国編
86/413

日常が戻って・・・・・

 今朝の事だ・・・

「どうして来ないのよ!王命ですわよ!」

 昨日無視したクリミナ王女が自らが俺らのいる、チィエラの家に来た。

「・・・・・・いや、めんどくさいし・・」

「めんどくさいってどういうことよ!こっちはいろいろ準備してたのですわよ!」

 そう言われても・・・・めんどくさいものはめんどくさいし

「どうせ、準備って俺らの処刑の準備だろ・・・・」

「そんなわけないですわ!あんた達はこの国の英雄ですわよ!」

「・・・・・ほら、処刑じゃん」

「違う!」

 英雄として崇めるつもりかよ・・・・なんかあれでしょ・・・授与とかするんだろ・・めんどくさ

「ちなみに、準備って主に何を準備してたの?」

「決まってますわ!授与式の準備ですわ!」

「・・・・・・・処刑じゃん」

「だから違いますわ!」

 授与式とかただの処刑じゃん・・・市民の目にさらされて・・勝手に崇め奉られるんだろ・・・・俺はなるべく平凡に人生を過ごしたいんだよな~

「あのな、クリミナ・・・どうしようもないときは助けるけど・・・めんどくさいことにはなるべく首をツッコミたくないんだよ。」

 俺は真顔でクリミナにそう言いつける

 もちろんクリミナは怒り・・・

「なんですかそれ!ただの身勝手な人ですわ!」

 っと言ってくるので・・・

「そうだよ」

 俺はまたも真顔で言い返す

「あぁ・・頭痛い・・・」

 クリミナはその場に膝をつき頭を抱える・・・・

「おいおい、ドレス汚れるぞ」

「触るなですの!もう!いいですわ!授与式には出なくても・・・っというか授与式じたい中止いたしますわ!・・・・・あぁ・・・もう」

 なんだか申し訳なくなってきたが・・・・万が一有名にでもなったら結構な事だから・・・・いろいろ遠慮しとくこれだけは曲げられね~

 しかし、クリミナ王女は俺の顔を見て

「授与式は中止いたしますから・・せめて感謝はさせてくださいですわ」

「ここで言って。もう王城とか行きたくないし・・・」

「それは・・なぜ?」

「めんどくさいから!」

「この国を救っていいただきありがとうございます!また何かありましたら私のほうにまで来てくださいですわ!手を貸せることならなんでも手伝いますわ!それではごきげんよう!」

 クリミナ王女は口早に言って乗って来たのであろう馬車に戻っていく

「あぁ~ご機嫌よ~」

 俺は家の中に戻り・・・・

「何してんの?」

 そこにいる全員に聞く

 いたのはセレス、アリ、チィエラ、タマ、ミニマムに・・カテンだ

「家政婦は見た・・・・」

「それ。俺の故郷のドラマ思いだすからやめてくれる?」

 なんだか、だんだん余計なことを覚えていくカテンが心配になってきた・・・

「カイトどうして断ったの!?有名なればお金ががっぽがっぽよ!」

「うるさい」

 セレスが俺の胸ぐらをつかみながら言ってくる・・・・

「ほんとにゃ!お金に絶対困らない暮らしが待っていたのににゃ!」

 アリが腕を組んで壁に寄り掛かりそういう、片目だけ開けてこちらを見るがその視線は鋭い・・・・おぉこわ・・

「カイトいつもお金お金って言ってるっち、どうして授与式を受けなかっち?」

 チィエラが俺のズボンを下ろそうとしながら言ってくる

「おい、離さないと警察に突き出すぞ」

「はいっち」

「殿!殿は権力を欲さないのですね!なんという心構え!私再び感服しました!一生ついていきます。」

 俺の前にかしずきタマが言ってくる

「・・・・うん、まぁ・・うんありがとう」

 とりあえず、セレスとチィエラをどかして、進むと・・・

「カイトさん・・かっこいい・・・」

「なんで?今の俺と王女の会話は明らかに真面目なロリっ子王女と不真面目なめんどくさがりの会話にしか聞こえんが?」

「いえ・・その、国を救ったことを恩に着せない・・その心いき・・・何でしょう・・普通に惚れそうです。」

「は、恥ずかしいこと言うなよ~、ったくミニマムのくせによ~照れるじゃねーか」

 俺はミニマムの素直な感想を聞いて思わず照れてしまう

 そして後ろからアリの声がして振り向く

「カイト!逃げて!」

 ん?逃げて・・またどうして・・・・・・・・・あっ!

「そ・・そうですよね。私のくせに・・本当に・・・本当に・・」

「あっあああ、お、落ち着け!ミニマム・・その・・あれだよ言葉のあやだよ!」

 俺はアリの言葉の真意に気づいてすぐにミニマムに向きなおり謝罪をしようとするが・・・・

「本当にごめんなさーい!」

「ぶべぶばー!」

 ミニマムの攻撃を綺麗に顔面にくらう・・・そして開いていた玄関の扉からそのまま外に出され・・・・

「ぶごっ!」

 鉄でできた門にぶち当たる・・・・

「ぶごっ、だって!あははははは、面白ーい!あっははははっはーいーっひっひっひ」

「ちょっと!セレス笑い過ぎにゃ!ひー!」

「に・・逃げるっち!あの顔はだめっち!さすがにあたちもこわいっち!」

「と・・殿・・なんという気迫・・・お・・恐ろしいお方・・」

「・・・・あ・・・あの、ごめんなさい・・すみません・・あぁ・・怖い怖いです!カイトさん!」

「大丈夫・・・ミニマムはいいよ。俺のせいだし・・・ただ・・・」

 俺はブチ切れてるのは・・・・たった一人だから・・・・

 ただでさえ目つきの悪い俺の視線はさらに凶悪さを増して・・・・

「おい、セレス。面白いか?」

「うん!あーっはっははははははは、がぁ!いっだい!いだい!痛い痛い!ごめんなさい!爆笑してごめんな!いだだだだだだだだ!ちょっと!謝ってるでしょ!いだだだい!割れる!割れる!」

 俺は容赦なくセレスの頭を掴みそのまま自分にバフ魔法を幾重にもかける・・・・

「・・・・・・あと少し。」

「あと少しってなに!割る気!割る気なの!昨日あんなに良い雰囲気だったじゃん!」

「だからこそ怒ってんだよ!この!バカエルフ!」

「いだだだだだだだだ!」

 今日も俺らは平凡かつ刺激的な日々を送っていく


毎日投稿

ミニマム「あ・・あの、その!気に入って貰えたら・・そのぅ・・」

クリミナ「もう!どんくさいですわね!どいてなさい!感想、評価、レビュー、ブックマークなどよろしくですわ!」

作者「クリミナ・・・逃げろ~」

クリミナ「?なに?作者」

ミニマム「ごめんなさい・・どんくさくて・・ごめんなさい!」

作者「ぶべば!なして俺!?」

クリミナ「・・・・・・・読んでくれてありがとうですわ・・また来るといいですわ・・・・あんた大丈夫?」

作者「全身痛い・・・・明日は誰かに任せるよ・・・・・」


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