第二話「アビリティイーター」
すいません投稿遅くなりました。
あと、今回は少々長いです。
洞窟に入ってからしばらく経った。
洞窟の中は薄暗くざわざわとまたしてもいやな音が聞こえてくる。
「う、またか。俺虫嫌いなんだよな。きもいし、きもいし、きもいし。・・・とにかくキモイんだよな、あいつら《むし》。特にあいつら《むし》数が多すぎだよ。まじで。」
そんなことを誰がいるわけでもないのに虚しくつぶやいていた。
そのため洞窟には好がつぶやいた音だけしか反響してこなかった。
そんなくだらない事をしていると遠くに小さな光が見えた。
「お、光だ出口か!こんな虫だらけな所とやっとおさらばできるぞ!よっしゃー」
そういうと好はうおーーーと叫びながら光のもとまで全速力で走っていった。
一刻も早く虫から離れたいということが手に取るように分かる様子だった。
そして、全速力で辿り着いた場所は好が想像していた出口とはまったく異なるものだった。
「よっしゃー、出口だー!・・・・・・ん?あ、あれ!?何だここ?」
好が辿り着いた場所は洞窟の出口などではなかった。
そこは、10畳ほどの広さの広場になっており、いろいろな場所にバッグや錆付いている剣などがいたるかしこに散らばっていた。そして極めつけは広場の奥にあるものだった。
そこには左右に180cmほどの柱が立っており、柱の間には小さな石の台があった。
そして台には見たことのない虹色の水晶が台座の上に置いてあった。また、その水晶の真横にボロボロの本らしきものも添えるように置いてあった。
「なんだここ・・・それになんだあれ・・・」
好は目の前の光景に疑問を持ちながらその水晶とのもとへ近づいて行った。
近くによると柱には三又の矛とラッパを吹いている様子の天使が彫られているのが見えてきた。
また、水晶に近づくにつれ空気が重くなっているように感じた。
「こんな綺麗な水晶初めて見た!こういうの見るとやっぱ異世界なんだなって実感するよな・・・」
感嘆して興味本位で水晶に好が触れた時だった。
好の手が水晶に触れるとピカッと光り光は一瞬で消え、水晶には以前のような虹色の輝きがなくなっていた。
「うお、なんだ!!?なんだ今の光は!?・・・・・そーいえば前にもこんなことがあった気がしたな・・・う~ん、思い出せないな。気のせいか?まぁーどちらにしろ一体さっきの光は何だったんだ?それに、水晶が虹色から石の塊みたいになっているし・・・状況が飲みきれん!!」
そういうと好は胡坐をかき腕を組みながら考え始めた。
確かにこんなことが自分の目の前で起きてしまっては考えこんでしまうのも仕方ないことだった。
しばらく考えこんでいた好だが落ち着きを取り戻したのか。
取りあえず目の前の事について考えようと思い立ち上がった。
立ち上がった好が最初に目を付けたのが水晶の横の古びた本だった。
「ん、そーいえばさっきから気になっていたこの古びた本はなんだ?あっ!これも日本語で書いてある。この洞窟入る時にあった看板の人と同じ人が書いたのかな?にしてもボロボロの本だな。ん、何々・・・《異世界備忘録》!!?どーゆうことだ?」
好は目を見開き、驚きながらもそっとその本を手にし、開いた。
するとそこには・・・・・・・
《〇月〇日俺は学校の教室にいたら突如変な光に包まれた。そして、俺は異世界召喚され・・・》
その本には衝撃的なことが書いてあった。
「なんだこれ・・・!?」
その本に書かれていたことを要約するとこうだ。
斎藤孝彦《さいとうたかひこ》。当時高校生だった彼は俺みたいに突如異世界召喚された。
そして、召喚したのはその国の王女様で、勇者になって魔王を倒して欲しいと頼まれたらしい。
まぁーよくあるテンプレだよな。それで当時正義感が強かった彼は魔王によって困っている人を見捨てることはできなくすぐに依頼を受けた。
そして、もともとステータス値が高かったのもあり一年程で魔王を倒せた。
これで、平和が訪れると彼は思ったそうだ。
しかし、魔王を倒してから五年後それは起きた。
ある日、魔神が復活したからだ。
過去の文献にも魔神などという言葉は乗っていなく一時は魔王が復活したと騒がれたそうだ。ちなみに魔王は300年に一度復活するそうだ。魔神は不明。
だが、魔王ではないということはすぐに判明した。
なぜなら、魔神の力が強大過ぎたからだ。
魔王はせいぜい小さい国を一つ滅ぼすぐらいだが、まぁーこれでも十分凄いのだが・・・
魔神は桁外れだった。
魔神は大きい国を一気に3つも滅ぼしたらしい。
直ぐに魔神のもとへ駆けつけた彼はいろんな国の神官や聖騎士長などと共闘してギリギリ封印できたそうだ。しかし、彼以外がこの戦いで全員死んだしまった。
彼も死にはしなかったが大怪我を負ったらしい。
そして、またいつか必ず魔神は復活する。
だから、そのために彼はここに固有スキルを残したらしい。
それが、この水晶だったということらしいな。
「ステータスオープン!!」
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名前 鈴木 好 年齢 15歳
種族 人間
性別 男
職業
レベル1
体力80
筋力75
魔力82
俊敏93
知力92
耐久78
スキル
固有スキル
異世界言語翻訳
鑑定
アビリティイーター残り2
???
好は本を読んで咄嗟にステータスを確認した。
「よ、よっしゃー!やっぱり固有スキルが増えたー!チート来たー!」
好はこの時固有スキルが手に入ったのがうれしすぎて少しテンションがおかしくなっていた。
そのため、固有スキルがチートかどうかわからないのにチート来たー!と叫んでいた。
「いやー、にしても俺以外にも前に召喚されている人がいたなんて驚きだな。つーか魔神どんだけ強いんだよ。・・・でも、俺が召喚されたんだから魔王は復活するってことだよな?いや、もうしてんのかな?まぁーそこらへんはよく分かんないけど魔神か・・・。魔神も復活すんのかな?うーん、今は考えてもしょうがないな。とりあえずこの後は町にでもいって情報収集しないとな。そーいえば、この固有スキルってどんなスキル何だろう?他の二つについては予想がつくけど・・・・・・おっ!、本に説明が書いてあった!!何々・・・≪この能力は魔物の魔石を食べることでその魔物のスキル、固有スキルスキルを奪うことができる。しかし、これには、回数制限があり俺の場合は10回しか使うことができなかった。またこの能力を使う時は心の中で固有スキルの名前を唱えると発動する。≫なに!?俺残り2って書いてあんだけど・・・どーゆうことだ!?これもしかして固有スキルとの相性が関わってくんのかな?でもだとしたらなんでこの固有スキルなんだよって話だよな。・・・つーか斎藤さんどんだけチートなんだよ!俺斎藤さんに比べたらチートって言えないんですけど!!俺なんか微妙だわ。少し前まで舞い上がっていた俺がバカみたいだ・・・はぁー」
ショックを受けながらも好は気分転換もかね辺りのものを見渡し始めた。
そして、散らばっていた中で一番ましなバッグを手にした。
そのバッグは固い黒色のバッグでお世辞にもきれいとは言い難かった。
もぞもぞ・・・
好は何かバッグの中に入っているかもしれないと思いバッグの中に手を突っ込んだ。
「ん、このバッグの中見た目と違いやけに広いな」
そう疑問に思った好はバッグの中に思いっきり腕を丸ごと突っ込んだ。
すると・・・
「おー、これもしかしてラノベとかでよくあるいくらでも物を入れられるアイテムボックスか!?」
先程の悲しみはもうすでに消えていた。
驚きと感嘆の声を上げていると手に何かあたる感触があった。
ん、なんだこれ・・・
そー思い好は手に当たったものを引っ張った。
すると、スーパーボールほどの綺麗な白色の結晶が二つ出てきた。
この白色の結晶は先程の水晶とはまた別の美しさがあった。
「お、やっぱなんか入ってたな。でもこれだけだと何なのかわかんないな・・・」
しばらく考えこんだと思ったら好は口をあんぐり開けた。
「・・・・・・・・あーーーーーー!!!!!俺鑑定あんじゃん!!!うわー、バカだ俺。なんで今まで思いつかなかったんだろう。はなから鑑定使ってれりゃもっとスムーズに物事進められたのに・・・俺のバカ。まぁーこれでこの結晶が何なのか分かるな。よし!鑑定!!・・・あっ、あれ?発動しないぞ?これもしかしてこれもアビリティイーターみたいに心の中で言うのか?」
好はそう言うと気を取り直し今度は心の中で唱えた。
すると・・・
⦅魔石 ランク神級⦆
古のドラゴンの魔石。
⦅魔石 ランク神級⦆
大昔の武人の達人のゾンビ
「・・・凄すぎて逆に驚けないんですけど。つかちゃんと鑑定できたな。安心したわ。さすが異世界人の俺。ん、そういえばアビリティイーターの能力って魔石食べることだよな。この神級ってどうみても最上級だよな。・・・よし決めた。この二つを食べよう!!」
そう決意した好は深呼吸をし、一つづつ飲み込んだ。
すると・・・
特に何も起こらなかった。
「え、こういうのって普通は、なんだこの体から溢れる力は!!?とかなるんじゃないの?まぁーいいや取りあえずステータスオープン!」
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名前 鈴木 好 年齢15歳
種族 人間
性別 男
職業
レベル1
体力80
筋力75
魔力82
俊敏93
知力92
耐久78
スキル
身体強化level 8
火魔法level 8
精霊魔法level 5
剣術level 10
体術level 7
跳躍level 7
気配察知level 9
暗視level 4
固有スキル
異世界言語翻訳
鑑定
アビリティイーター残り0
咆哮
ブレス
飛行魔法
経験値倍増
「チ、チ、チ、チート来たー!今度こそチートだ!俺の時代が来たぞー!」
全然要約できませんでした。
好がやっとチート能力を手に入れましたね。
好以外の人が出てくるのはあと少しです。




