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第一話「死の谷底」

光に包まれやってきた場所は薄暗い谷底だった。

谷底の深さは50メートルほどありそうなまでの所で周りはゴツゴツした岩で囲まれており、とても周りに人がいる雰囲気ではなかった。

そして好はだんだんと光が収まってきたので辺りが見えるようになった。



「ん、何だここ?」




このとき好は学校の制服に教科書などが入っているリュックだけしか持っていなかった。

もしもしばらくサバイバル生活をするなら致命的な格好と荷物といえるだろう。



「俺さっきまで教室にいたよな?で、いきなり光に包まれた思ったらこんな場所にと・・・・・・・・・あっ!そうだ俺異世界召喚されたんだった!!」



好は魔法陣で飛ばされたときのせいで少し記憶が混乱していたのだった。

そのためか誰もいないのに身振り手振りをして状況を把握しようとしていた。



「ん、でも他のの皆は?それにこういうのって普通王女が召喚して城に飛ばされるはずじゃ・・・ん!??」


 

 好はライトノベルの異世界ものをよく読んでいたためなんとなく予想もついていた。のだが好はこの状況が理解できずいた。そのためまるで現実逃避をするかのように同じセリフをブツブツと呪文のように唱えていた。



「・・・・・・んーーー、まぁーいいか。考えてもしかたないしな。よし!そーと決ればとりあえず歩くか!」



 このままでは何も始まらないと思ったため半分自棄になり半分開き直りとりあえず辺りを散策することにした。













しばらく歩いていると奇妙なものを見つけた。

にしても薄気味悪い場所だな・・・。どこなんだよここ。ん、あれなんだろう?




「え、看板?」



 谷底の側面に穴があり洞窟のようになっていた。そして、その洞窟の上に木の看板で≪ようこそ死の谷底へ★≫と書いてあった。


「なんだこのふざけた看板は。誰が書いたんだ?こんなふざけた看板。・・・ん、でもこれなんで日本語?ここってたぶん異世界だよな・・・ん、んんんん!!!???あ、あれ~?」



そう、この看板はなぜか日本語で書かれていたのだ。好の疑問も最もだった。

看板は相当昔のものなのか随分と腐っていた。ギリギリ文字が読めるぐらいだ。



「あ!そうだ。こういうときは・・・ステータスオープン!!」



呼びかけとともに好の目の前にまるでゲームの世界のようにステータスが現れた。



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名前 鈴木 好  年齢 15歳

種族 人間

性別 男

職業 

レベル1

体力80

筋力75

魔力82

俊敏93

知力92

耐久78


スキル


固有スキル

異世界言語翻訳

鑑定

???





「おー、本当にでた!感動だな。んー、でもこれだと強いのか弱いのか分からんな・・・。まぁーそれは後にしてこれで異世界だということは判明したな!でも改めて異世界だと思うと凄いな。本当にライトノベルみたいに飛ばされたんだな・・・。あっ、でも夢というせんもあるな・・・うーん」



好は手で顎を支えながらこれが夢なのかどうか考えていた。

それは、まるで考える人の様だった。

確か夢かどうかを確認するには・・・



「いてててて!やっぱほっぺをつまんだら痛いな!・・・・・・やっぱ現実かな?・・・・・・まぁー夢ならそのうち覚めるしとりあえずこの怪しそうな洞窟に入るか。随分歩いたけど手がかりになりそうなものこれぐらいしかなかったしな。しゃーない。よし入るか!」



ここでも自棄になり、そして不安をかき消すように大きな声で言った。



そして、覚悟を決めて洞窟の中に足を踏み入れた。


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