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ありがとうございます!!

さて、そんなこんなで森までやってきた私は、現在・・・・・・魔物に追われております。

身体強化を使って頑張って逃げてるよ!


あ、魔物っていうのはファンタジーとかでよく出てくる、いわゆるモンスターのこと。この世界の魔物は、大体食える。素材もとれて、いろいろなことに有効活用されているよ。魔物は弱いものから、F、E、D、C、B、A、S、SS、SSS、という風にランクで分けられているんだ。で、私を追ってきている魔物なんだけど・・・・・・Bランクなんだよね。この世界のある程度実力のある騎士たちが10人束になってかかって、やっと倒せるくらいの強さなんだ。ワイルドボアっていうイノシシ型の魔物だよ。火の魔法を使うんだよ。


まさに、 絶 体 絶 命 。


今のところ、身体強化を使って逃げてるんだけど、魔力が切れたらこの世界からエターナルグッバイだね。


ちなみに、この世界には魔法がある。身体強化は魔法の一つだよ。え? 魔法があるんだったら攻撃しろって? 無理無理。逃げるだけで精一杯なのに、ほかの魔法とか使えるわけがない。魔法って詠唱しなくちゃならんのだよ。魔法使うのに、集中力も必要なのだよ。無理だね。


「あの野郎、まだついてきてやがる!」


おっと、声が出てしまった。ん? 貴族令嬢なのに言葉が悪いって? しょうがないでしょ、それだけあせっているんだから。


森の奥に向かって逃げていたからか、だんだん暗くなって道も凸凹してきた。そしたら当然・・・・・・


「っあ!」


どしゃっと音がしてこけた。誰が? 私 だ よ !

膝からめっちゃ血が出てる。後ろにはイノシシが・・・・・・。


あぁ、私の人生終わった。そう思って頭を抱えて、うずくまる。


痛くないといいな。














「ブギャーーーーー!!」













イノシシの声だ。でも、なんかおかしい。何かに苦しんでいるような・・・・・・。

目を開けると、目の前には黒い人がいた。正確に言うと黒いローブを着た・・・・・・人?

私には背を向けているので、顔はわからない。

で、イノシシが燃えていた。


うん、意味わからん。

イノシシが、ドスンって音を立てて倒れる。どうやら、死んだっぽい。真っ黒こげです。


私を助けてくれた人が、振り返って私を見る。


その人の髪が白かった。顔はわからん。前髪が長くて顔が隠れているから。髪の間から見えた瞳の色は赤色。アルビノなのかな? 


「大丈夫?」


そう聞かれて答えようとしたんだけど、声が出ない。どうやら、自分が思っていたより怖かったみたい。

膝をついて私と目を合わせてくれるその人は、私の怪我に気づいて直してくれた。・・・・・・ん? 今の魔法だよね。・・・・・・この人、無詠唱で魔法を使ってる。そんなことを考えていると、急に視界が真っ黒になった。なんか暖かい、そして視界が真っ黒。ん?真っ黒? そういえば、あの人の服が黒だった・・・・・・はっ、もしかして、今、あの人に抱きしめられてる!? セクハラか!と思ってたら頭の上から声をかけられる。


「もう、大丈夫だから。怖かったよね。今は、いっぱい泣いていいから・・・・・・。」


そう声をかけられて、なんとなく顔に手をやると、手が濡れていた。どうやら、知らないうちに泣いてしまっていたようだ。自分が泣いているって自覚して、その人にすがって嗚咽交じりに泣いた。少し恥ずかしかったけど、それだけ怖かったということだから・・・・・・。






「すみません。もう、大丈夫です・・・・・・。」


涙が止まったのでそう言うと、その人は私を離した。・・・・・・少しだけ、残念に思ったのは気のせい?

 

「そう、よかった。」


そう言って、私を見る。なんとなく恥ずかしくなって、私から声をかける。


「あの、助けていただき、ありがとうございました。私は、エリシアと言います。」


そう言ってその人を見る。


「・・・・・・僕の名前は、レイン。・・・・・・君が無事でよかった。」


そう言って、かすかに笑みを浮かべる。


ドキドキして、胸が苦しい。もしかして、恋してる? あぁ、そうだ、 恋 してるんだ。






こ の 人 の 隣 に 居 た い 。






気づいたら私は、






「あの・・・・・・私を弟子にしてください!!」






こんなことを言っていた。






その人―レイン様は驚いたみたいで「えっ?」と言う。






どうしてこうなった!!

ヒーロー登場です!

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