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黒き門・白き門  作者: 灰色人生
第一章 ミディア王国編
19/24

十九話

 


 19・〈ノービスの森〉の脅威③



 ▼○


 神創暦431年08月10月08:45




 ノービスの森へと入って数分後……早速魔獣達の御出でだ。



 フォレストウルフにハウンドウルフとウルフ系の魔獣共が役30体デウスら10名を扇型に包囲していた。



 周りから怒号や悲鳴が聞こえる。



 どうやら他のグループも戦闘状態に入った様だ。



 デウスらのグループリーダーが指示を出す。




「魔獣共の数が多い。此処は一旦下がって他のグループと合流するぞ。…まず魔術士のお前達が足止めの魔法を放て。その隙に撤退するぞ!」



 リーダーの指示通りに魔術士達が魔獣に向かって足止めの用の魔法を放ち。魔獣達が混乱している隙に撤退する。



 周りを警戒しながら下がると他のグループと合流出来た。


 何人かは怪我をしているが、まだまだ戦えそうだ。



 そうして複数のグループと合流して数が40名程になると一気に攻勢に出る。



 デウスら3人はその光景を冷めた目で後方から眺めて居た。


 複数のグループが合流すると言うことは、それまで相手にして居た魔獣も合流すると言うことだ。


 つまりこちら側も戦力が合流して増えた様に向こうも合流して同じく増えたのだ。



 それに気付かない冒険者達は勇猛果敢に魔獣達に攻撃を仕掛けた。




 最初は勢いに任せて押していたがやがて数の差が効いて来て押され始める。


 そこへ更に一体のシルバーファングが出て来て魔獣達の動きが目に見えて変わった。


 先程までは個々にそれか同じ種族同士で連携して攻め立てて来てたが、シルバーファングのひと吠えにより此処にいる魔獣達がひとつの生き物の様に連動して動き始めた。



 後は阿鼻叫喚の渦だ。





 ◆◆◆◆



 斥候からの情報で有志の者達へ次々と魔獣が襲いかかって居るそうだ。



「よし。予定通りだな。シルバーファング共の護衛の数は減ったか?」とガルチョフが斥候の兵士に聞くと「はっ!シルバーファング共の周りにいた魔獣の数は半減しました。更に一体のシルバーファングが群れを離れて有志の集団の方向へと向かいました」と敬礼して答える。



 ガルチョフは腕を組んで暫く考えた後口を開く。



「よし。これより作戦を開始する。もう少し待ちたいが流石にこれ以上は有志の者達の力量から言って全滅しかねん。そうすれば折角のチャンスが不意になる可能性がある」


「予定通りシルバーファングとその上位種を狩るぞ。後続隊は何処まで来て居る?」


「はっ!凡そ此処から3キロの所まで来て居ると先程連絡がありました!」


「よろしい。ならば作戦を開始すると連絡せよ」


「はっ!了解しました」


 後続隊は300名程の兵士達と高ランク冒険者数十名だ。彼らの目的は今現在壊滅の憂き目に遭っている有志達の救出だ。



 流石に彼らを見捨てると冒険者ギルドが黙っては居ないだろう。


 今回の低ランクの冒険者達を囮にする様な作戦を考え立案したのは子爵でそれを黙認する代わりにギルド長は子爵に高ランクの冒険者や討伐隊や兵士を派遣させる事を約束したのだ。




 装備を整えた討伐隊の面々はノービスの森へと分け入る。




 ◆◆◆◆◆◆



 デウスらはそろそろ動き出す事にした。


 全滅されてはこれからの活躍を広めて貰う人物が居なくなってしまう為だ。



 腰の剣を抜き軽く振るって一歩を踏み出した。


 デウスにとってはただの一歩も常人にとっては目で追えない速度が出ている。


 その爆発的な一歩で一気に冒険者を襲っている魔獣の眼前に躍り出て困惑している魔獣の首を切り落とす。



 そのデウスの後を追従して来たガアードが巨大な斧で近くにいた魔獣二体を横一文字に切り飛ばす。


 ソーリャは魔法で冒険者に迫る魔獣を的確に一体、一体葬って行く。


 デウスは効率をあげる為に剣をもう一本装備して左右別々の魔獣を斬る。



 デウス達3人の活躍で冒険者達は幾分か余裕ができ負傷者を後ろへと運ぶ。


 デウスは他の冒険者に「後は任せろ」と一言だけ言いシルバーファングに一気に接近しシルバーファングが反応する前に真っ二つに切り裂く。





 ◆◆◆◆



 デウス達が活躍している頃。討伐隊の面々は魔獣に見つからないように臭い消しのマジックアイテムを使い物音を出来るだけ立てないように慎重に行軍する。



 それから十数分後斥候からの報告でこの先にシルバーファング5体とその上位種であるゴールドファングを発見したとの事だ。





 ガルチョフは部下に指示を出しシルバーファングとゴールドファングを包囲するように部隊を展開させる。




 そして部隊の配置が終わると毒矢をシルバーファングとゴールドファングに向け放つ。



 ゴールドファングは咆哮を上げその衝撃で矢を全て叩き落とす。


「グゴォォォォ!!!」



 シルバーファングは矢を放って来た茂みに向かって駆け出す。


 そこに伏せていた騎士は腰の剣を抜き構える。



 近くにいた騎士も駆け寄り盾を構え槍を前に突き出す。



 他の場所でも二、三人でチームを組みシルバーファングに対抗している。



 ガルチョフも3人の部下を従えて救援に向かおうとしたがその前にゴールドファングが立ちはだかる。


 ゴールドファングがその顎門を開けるとそこに風が集まる。



 どうやらゴールドファングは風魔法を放とうとしているようだ。



 それに先程の咆哮で魔獣が周囲に集まって来た。



 ガルチョフは咄嗟に地面に伏せゴールドファングが放った風魔法の風刃を避ける。



 風刃は風の刃を放つ魔法でレベルにより大きさや数が変化する。



 ガルチョフは何とか避けれたが後ろの騎士3人はまともに喰らった。



 鉄製の防具を着ているとはいえ無事では済まないだろう。



 ガルチョフは素早く立ち上がり愛用のハルバードを構えて噛み付いてくる魔獣を斬りふせる。



 その隙にゴールドファングは怪我で動けない部下達に近づいてその鋭い牙で部下達の頭を噛み砕く。



 ゴールドファングの予想以上の強さにガルチョフは歯噛みする。



 まだ生き残って居る部下達をガルチョフは手早く纏めて撤退行動に移行した。



 このままではゴールドファングの討伐は難しいと判断して後発隊と合流後再度挑戦する予定だ。



 その時までゴールドファングがこの辺りから移動しないように後発隊の到着まで出来るだけ時間を引き伸ばしながら撤退する必要がある。



 その為に有志の集団がいる方向へ向かう事にした。





 To be continued......









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