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黒き門・白き門  作者: 灰色人生
第一章 ミディア王国編
17/24

十七話

 


 17・〈ノービスの森〉の脅威①



 ▼○


 それは突然現れた。


 ノービスの森へと薬草の採取依頼の為に足を運んでいた五人組のF級冒険者パーティーが初めに【ソイツ】に襲われた。



 彼らは何がなんやらわからないうちに気がつけば顔が踏み潰され、腹に大穴が開き、下半身が喰い千切られ、身体を真っ二つに引き裂かれ、首をかき切られていた。



 更に【ソイツ】には数多の下僕達が居た。


 それが群れとなりノービスの森に来て居る冒険者達を次々と襲撃した。


「ノービスの森は冒険者達の血で真っ赤に染まった」とその光景を目撃した後の『冒険家・フランク・トールマン』は語った。



 彼はそのノービスの悪魔と言われた魔獣を倒したパーティーに憧れ冒険家(冒険者と違い依頼などではなく自らの意思で未知の探求に挑戦した者達の事)となり世界を旅した。







 ◇◇◇◇◇◇◇◇





 最初に異変に気付いたのは冒険者ではなくノービスの森へと狩に出掛ける狩人達だ。


 何時もより森が騒がしく異変に気付いた彼らは冒険者ギルドに行きこの事を報告した。


 最初はまともに取り合わなかったギルド側もノービスの森へと依頼などで向かった冒険者達が大多数帰って来なかった為に前の様に何か異変が起こったと判断しギルド長に報告した。



 ギルド長はまたもや境界線の向こう側から魔物か魔獣が境界線を越えてこちら側へとやって来たと判断しノービスの森へと立入制限をすぐさまにかけた。



 だが、まだ大多数の冒険者達が依頼でノービスの森へと入って居ることが確認されたが生死は不明だ。



 最悪のケースも想定(ノービスの森に居る全ての冒険者の死亡)し近くに居る高ランク冒険者に指名依頼を出す事にした。


 現在のニアサイドの最高ランクはEランク冒険者しか居ないためだ。



 後数週間もすればDランクパーティーが一つにDランク冒険者が数人、Cランクパーティーが2つ派遣されてくる予定だった。




 だがそれを今嘆いても仕方がないだろう。


 ギルド長は迅速に対応し現在判明して居る行方不明者の数を把握される事を命じて、自身はニアサイドの外で農作業に従事している農家の人達の一時的な避難指示を出してもらう為にこの街の町長に掛け合いに向かう。



 デウスはそんな慌ただしい様子をギルドに併設されている酒場から飲み物を飲んで椅子に腰掛けて見て居た。



 監視している者達の報告によるとノービスの森から誘引が出来た魔獣達がノービスの森に居る冒険者や狩人達を虐殺しながら北上してこの街ニアサイドを目指して向かって来て居る様だ。





 ■■■■




 それから数日後の神創暦431年08月05日07:20にギルドはノービスの森からの生きて帰って来た冒険者や狩人達の情報を精査してそれを元に魔獣達を特定した。



 そして特定した魔獣について領主である子爵や冒険者ギルドミディア王国本部にこの事を報せた。



 銀色の体毛にウルフ系の魔獣。体長は約5メートルに鋭い剣の様な牙を生やし、周囲には多数のウルフ系の魔獣を従えた存在とくれば、自ずと候補は絞られ現在ノービスの森で確認されている中だと一種しか居ない。


 それは単体でB級で討伐難易度であるランクは21だ。


 その魔獣の名は【シルバーファング】と呼ばれている。


 単体でも厄介なこの魔獣は自分よりもランクが下のウルフ系統の魔獣を従える。


 更に悪い情報は通常のシルバーファングより強力だ。という事だ。


 何故なら通常のシルバーファングは大きくて体長は約3メートル程であり付き従える魔獣の数は多くても10〜20程であるのに対して、このシルバーファングはなんと100近い数を従えているとの事だ。


 これにより恐らくこのシルバーファングはシルバーファングの上位種と思われる。根拠は他にもありこのシルバーファングの他に複数体ふた回りは小さいのが居たという事なのでまず間違いなくシルバーファングの上位種であろうとの見方が強まった。



 すると討伐体難易度も跳ね上がりこの案件は最低でBランク冒険者ではないと手に負えないと思われる。



 これが通常のシルバーファングだけならCランク冒険者かパーティーが複数で挑めば討伐が出来たであろう。


 だが現実はそうはいかない。



 この事からこの案件は冒険者だけでは負えないと判断しこの辺り一帯の領主である子爵は自身の配下の騎士団の中から選抜した精鋭と冒険者による討伐隊の編成を立案した。



 何故騎士団全員ではないのか?それは騎士団は勿論魔物や魔獣の駆除と言う名目で討伐はするが、あくまでも対魔物・魔獣では無く他の国や盗賊共などから国や領地を守る事が仕事だ。


 なので対人間には優れていても魔物や魔獣は専門外と言えるだろう。


 魔物などの相手は冒険者ギルドが請け負う為に仕方がない部分もある。


 それでも最低限魔物や魔獣とは戦った事があれど不安は残る為に騎士団の中から魔物や魔獣を相手にするのに適性がある者達を選抜したのだ。




 更に子爵はもし仮にこの討伐隊が失敗した場合に備えて自身の寄親である南方辺境伯へもこの事を知らせる手紙を書き後詰めをお願いした。



 そして討伐隊が結成されてノービスの森へ派遣される事が決まったニアサイドのギルド長は念の為に有志を募った。



 この有志は予測される事態を見越してだ。


 多分派遣される討伐隊は精鋭揃いだろうが些か数に不安がある。


 その為にシルバーファングとその上位種の周りに付き従っている魔獣の排除に冒険者の中から有志を募る事にした。



 そして集まった有志達の中にはデウス、ガアード、ソーリャ達三人の姿もあった。





 To be continued......








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