再会
第2話です。
少しずつですが、登場人物たちの関係性が見えてきます。 ただ、それが“真実”とは限りません。
まだ何も始まっていないようで、 すでに何かは始まっています。
違和感を、見逃さないでください。
ゆうやは指定された場所の前で、足が止まる。
古びたビルの地下、人の気配はない。
ゆうや「、、、ここ、か」
スマホの画面と見比べる。
間違いない。
小さく息を吐いて扉を押す。
──鍵は開いていた。
中は思ったよりも広く、無機質な空間が広がっている。
ゆうや「、、、誰か、いる?」
返事はない。
1歩、足を踏み入れた瞬間
吉野「、、、、あ」
奥の方に1人立っていた
同年代くらいのメガネをかけたパッとしない男。
スマホを握ったまま落ち着かない様子でこちらを見ている。
吉野「あんたも、、あの画像が、、」
ゆうや「、、、まぁ」
曖昧に返す。
それ以上言葉が続かない。
お互い分かっているからだ
あの通知、あの画像。
ゆうや「なんなんだろうなこれ、、」
後ろから声がした。
めい「、、ゆうやなんでいるの」
振り返ると、めいがスマホを持って立っていた。
ゆうや「お前も、、来たんか?」
めい「、、、うん」
曖昧に返す。
めいはスマホをポケットに入れた。
ゆうや「、、、なんなんだよ、これ」
ゆうやは苦笑いを浮かべる。
めい「、、さぁ」
短く答えるしかなかった。
その時──
ガチャっと扉が開く。
反射的に振り返る。
つばさ「、、、え」
入ってきたつばさが固まった。
つばさ「お二人さんまだ付き合ってたんだ、ラブラブカップルだな笑」
ゆうや「なんで、お前もいるんだよ」
空気が変わる
つばさも顔をしかめながら言う
つばさ「それ、こっちのセリフなんだけど」
めい「いや、意味わかんないんだけど」
明らかに知り合い同士の会話
吉野「、、、知り合い?」
思わず口に出る。
2人は一瞬だけこっちを見て
ゆうや・つばさ「別に」
短い否定。
でも、その空気が全てだった。
──また扉が開く。
今度は2人同時だった。
「あ、、、、」
第2話まで読んでいただきありがとうございます。
それぞれが同じ場所に集められた理由、 そして微妙に噛み合わない会話や空気感。
「知り合い」と言いながらも、 どこか引っかかる関係性が見えてきたと思います。
次回はさらに人数も揃い、 この状況が少しずつ動き出します。
よければ引き続き読んでいただけると嬉しいです。




