未自白
残りの3人の自白とはなんなのか。
???の目的はなんなのか。
まだまだ謎は深まります。
「残り、三名が未自白です。」
スピーカーの声が、静かに響く。
その“中”に、自分がいる。
ゆうやは、分かっていた。
でも――
ゆうや「、、、は?」
小さく、笑う。
乾いた笑い。
ゆうや「いや、意味わかんねぇだろ」
誰に向けた言葉かも分からない。
ただ、吐き出す。
ゆうや「もうバレてんじゃん」
誰も答えない。
ゆうや「証拠も出てるし」
一歩、前に出る。
ゆうや「だったら終わりだろ」
スピーカーを睨む。
ゆうや「何が“未自白”だよ」
沈黙。
そして――
???「“自白”は、本人の発言をもって成立します。」
淡々とした声。
感情はない。
ゆうやの表情が、歪む。
ゆうや「、、、は?」
理解している。
でも、納得できない。
ゆうや「じゃあ、言えばいいんだろ」
投げやりに吐き捨てる。
ゆうや「やったよ」
軽い言葉。
雑な言い方。
明らかに“終わらせるため”だけの言葉。
沈黙。
やけに長く感じる。
そして――
???「不正確です。」
その一言で、
空気が凍る。
ゆうや「、、は?」
思わず声が漏れる。
???「“正しい自白”ではありません。」
完全な否定。
ゆうやの呼吸が乱れる。
ゆうや「何が違うんだよ!」
声を荒げる。
ゆうや「やったって言ってんだろ!」
???「それだけでは不十分です。」
機械的な声。
一切揺れない。
ゆうや「ふざけんなよ」
歯を食いしばる。
拳が震える。
めいは、何も言わない。
ただ、ゆうやを見ている。
もう、期待もしていない目で。
つばさが、小さく笑う。
つばさ「ダサ」
一言。
ゆうやの視線が、一気に向く。
ゆうや「あ?」
つばさ「言えよ、ちゃんと」
冷たい声。
さっきまでとは立場が違う。
つらさ「どうせやってんだろ」
ゆうや「、っ」
言葉が詰まる。
あみは、何も言わない。
もう関わらないみたいに。
りんも、ただ見ている。
吉野は――
黙っている。
ゆうやは、一人ぼっちだった。
???「ヒントを更新します。」
スピーカーが告げる。
ピロン。
スマホが鳴る。
ゆうやの手が、止まる。
恐る恐る、画面を見る。
そこにあったのは――
日付。
場所。
回数。
細かく、記録された“関係”。
逃げ道は、完全に消えた。
???「記録は、消えません。」
その一言が、突き刺さる。
ゆうや「、、っ」
息が詰まる。
視線を感じる。
全員からの。
逃げられない。
誤魔化せない。
それでも――
ゆうや「、、、違う」
小さく、呟く。
まだ、否定する。
ゆうや「こんなの、、」
でも、言葉が続かない。
何を言っても、
意味がないと分かっている。
それでも、
認めることだけはできない。
スピーカーが、静かに告げる。
???「残り、三名が未自白です。」
何も変わらない。
何も進まない。
ただ一つ、確かなのは――
進めてないのは、ゆうやだけだった。
読んでいただきありがとうございます。
ゆうやの本当の自白とはなんなのか、なぜ頑なに言おうとしないのか。
次回謎が明らかになります。




