崩壊
関係が崩壊している中、次に狙われるのは誰なのか。
是非お読みください。
重い沈黙。
誰も、すぐには動けなかった。
めいは座り込んだまま、俯いている。
ゆうやは、その場に立ち尽くしていた。
視線は、めいのスマホ。
そこに映っていた“記録”。
頭の中で、何かが繋がっていく。
ゆうや「、、これ」
低い声。
自分でも抑えきれていない。
めいの涙が落ちるだけ。
ゆうや「俺が、、、頼ってたってことかよ」
言葉にした瞬間、
現実が形になる。
めいの肩が、ビクッと揺れる。
めい「、、言いたくなかった」
小さな声。
ゆうや「なんでだよ」
怒りとも違う。
でも、確実に感情が混ざっている。
めい「、、こうなるから」
同じ言葉。
でも、今は違う意味を持っている。
ゆうやは、何も言えなかった。
その沈黙を、
別の声が切り裂く。
つばさ「、、じゃあさ」
全員の視線が向く。
つばさは、壁にもたれたまま言う。
つばさ「お前はどうなんだよ」
視線が、ゆうやに向く。
一気に。
ゆうや「は?」
つばさ「自分のことは言わねぇの?」
静かな声。
でも、刺さる。
ゆうや「、、関係ねぇだろ」
即答。
でも、弱い。
つばさ「関係あるだろ」
一歩、前に出る。
つばさ「“全員の自白”なんだから」
その言葉で、
空気が一気に変わる。
りんが、小さく息を呑む。
あみは、何も言わない。
ただ――
ゆうやを見ている。
その視線に、
ゆうやは一瞬だけ気づく。
そして、逸らす。
その一瞬を、
見逃さなかった。
つばさ「、、あ」
小さく笑う。
つばさ「なるほどな」
ゆうや「、、、何がだよ」
低い声。
でも、焦りが混ざっている。
つばさ「いや」
視線をあみに向ける。
そして、またゆうやへ。
つばさ「繋がったわ」
その一言で、
空気が凍る。
めいが、ゆっくり顔を上げる。
つはざ「お前さ」
楽しむような声。
でも、その奥は冷たい。
つばさ「浮気してるだろ」
完全な沈黙。
ゆうやの呼吸が、一瞬止まる。
めい「、、え」
かすれた声。
理解が追いつかない顔。
ゆうや「、、違ぇよ」
すぐに否定する。
でも、その速さが不自然だった。
つばさ「じゃあなんで」
ゆっくり、言葉を選ぶ。
つばさ「さっき、目逸らしたんだよ」
ゆうやは何も言えない。
つばさ「しかも」
視線をあみに向ける。
あみは、動かない。
ただ立っているだけ。
つばさ「相手、そこだろ」
全員の視線が、
あみに向いた。
めいの目が、大きく揺れる。
めい「嘘、、、」
小さな声。
あみは、何も言わない。
否定しない。
それが――答えだった。
ゆうや「、、、違う」
でも、その声はもう弱い。
誰にも届かない。
めい「、、ねぇ」
震える声。
めいが、ゆうやを見る。
その目は、
完全に壊れていた。
めい「今の、、、何、、」
答えを求める声。
でも、
ゆうやは何も言えない。
言葉が出てこない。
ピロン。
そのタイミングで、音が鳴る。
ゆうやのスマホ。
全員が、分かってしまう。
――来た。
ゆうやは、動かない。
動けない。
???「開示します。」
スピーカーの声。
冷たく、淡々と。
画面が、勝手に点く。
そこに映っていたのは――
メッセージ履歴。
相手:あみ
『今日も楽しかったね』
『バレてないよね?』
『彼女には絶対言わないでね』
めいの呼吸が、止まる。
完全な証拠。
逃げ道は、ない。
???「記録は、消えません。」
その一言が、
静かに、深く刺さる。
ゆうやは、何も言えなかった。
読んでいただきありがとうございます。
壊れていく者、失っていく者、そして秘密を暴かれる者。
それぞれが抱えていた秘密は、もう隠しきれなくなっています。
ゆうやとあみの関係は、本当にそれだけなのか。
次回、さらに崩れます。




